人工授精を行う際にhCG投与日のプロゲステロンの上昇している場合には妊娠率が低下するという方向がありましたので紹介します。
方法、結果
人工授精を受けた2,458名を対象として後方視的な研究を行った。(スペインの施設にて2013年に調査が行われました)
r-FSHを使用して人工授精を行った。
エストロゲンが上昇するとともにプロテステロンも上昇した。
妊娠率は血中プロゲステロンレベルが1.1ng/mlの例において有意に低下した。(P<.001)
流産率も上昇した。(P<.001)
結論
hCG投与日の血中プロゲステロン上昇(1.1以上)は妊娠率に良く無い影響を及ぼすため、この点を踏まえて人工授精を行うタイミングを決める必要がある。
Fertil Steril. 2015 Oct;104(4):879-83