人工授精をする際にアンタゴニストを使用すると妊娠率が高くなるという報告がありましたので紹介します。
707名の方を対象にして調査しています。他施設が参加して前方視的に研究しました。
出産率は周期あたり11.4%でした。施設間の成績の差は8.4〜17.6%となりました。
出産率に影響を与えるものはアンタゴニストの使用であり
GnRHアンタゴニスト使用群では出産率が15.2%
アンタゴニスト非使用群では出産率が9.4%
成熟卵胞数が1個の場合には出産率は9.4%
2個の場合には出産率は15.2%となりました。
結論
人工授精をする場合アンタゴニストを用いる事で出産率が向上しました。
Fertil Steril. 2016 Jun;105(6):1589-93