胚盤胞か初期胚か | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

「胚盤胞か初期胚かどちらが妊娠しやすいでしょうか?」


この様なご質問がありましたのでお答えします。


以前にも何度か記事にしていますが、胚盤胞の方が1.4倍程度妊娠率が高いことが報告されています。

そのため胚盤胞の方が有利であることは間違いありません。


ただ初期胚でも十分妊娠する可能性はあり、全員が胚盤胞しか移植しないという方法は極論であると思います。


年齢、過去の発生状況、卵管の状態、受精卵の数、融解後の胚の状態も様々です。


胚盤胞移植が合わないケースも多々あり、その場合には初期胚移植をトライすべきといえます。


要はその方にとって一番合う方法で対応することが最も重要であると思います。


宜しければ過去の記事も参考にしてください。


胚盤胞について