Moto2/長島哲太の初優勝 | 坂田和人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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哲太のGP初優勝は、とても素晴く完璧な勝ち方でしたね。

哲太、GP初優勝おめでとう!

 

昨年までの在籍していたチームのバイクは、チームが独自で開発したマスダンパーが装着されており、哲太はそれについてとても否定的でした。私もマスダンパーは、何らかの悪影響があるのではないかと思っていました。メーカーでないプライベートチームが、容易に作れるものではないと思います…。

 

哲太は、今年はRed Bull KTM Ajoへ移籍。そして哲太がCEVを戦っていた時のメカニックと再びコンビとなる。チャンピオンチームでの仕事の進め方、気心知れたメカニックとの作業、シーズンオフテストからの好調を維持できたこと、素のMoto2マシン (マスダンパーが装着されていない) などが、今回の初優勝へ繋がったのではないでしょうか。

 

とは言え、予選14番手からのスタート。ファステストラップを何度も塗り替えながら順位を上げてきました。体力やタイヤ消耗などを考えると、普通ならばレース終盤 (ラスト4周) で3番手に上がったあたりで「残り3周をどう走ったら勝てるか」と再びレースの組み立てを考えるのが一般的な考え。

しかし、哲太は間髪入れずラスト3周目となる第1コーナーでトップになると、そのままの勢いで見る見るうちに後続を引き離す圧巻の走りで初優勝を飾りました。

ブレーキングの鋭さ、ただ止まるだけではなく短い時間での旋回、その後の立ち上がりの加速、この3つはレーススタートからチェッカーを受けるまで全く変わることがありませんでしたね。

 

全日本のGPmonoクラス (私は同じクラスを戦うTSRの監督として藤井謙汰の面倒を見ていました) を戦っていた頃から哲太を知っていますが、その頃から哲太はしっかりした性格で、走りも基本を崩さないライディングでした。今シーズンはMoto2クラスの台風の目となりそうですね。

 

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日本人ライダーとして長島哲太が中量級19人目の優勝者 motogp.com

 

中量級では17年の中上以来、チャンピオンシップでは20年の鳥羽以来1年ぶりの優勝。

 

 

レッドブル・KTM・アジョの長島哲太は、キャリア通算70戦目となった開幕戦カタールGPの決勝レースで、5列目14番グリッドからラスト3ラップでトップに飛び出し、13人抜きで初優勝。

 

中量級クラスの日本人ライダーとしては、中上貴晶が優勝した2017年8月の第12戦イギリスGP以来2年7か月ぶり。19人目の勝者となり、通算73勝目に到達した。

 

軽量級クラス(『125ccクラス』&『Moto3™クラス』)、中量級クラス(『250ccクラス』&『Moto2™クラス』)、最高峰クラス(『500ccクラス』&『MotoGP™クラス』)の3クラスを合わせると34人目(通算162勝目)。『50ccクラス』と『350ccクラス』を加えると36人目(通算176勝目)となった。

『250ccクラス』
17勝:原田哲也/加藤大治郎
9勝:青山博一
6勝:中野真矢
4勝:宇川徹
3勝:片山敬済
2勝:高橋裕紀/岡田忠之
1勝:青木宣篤/長谷川弘/伊藤史朗/金谷秀夫/小林大/宮崎敦/平忠彦/高橋国光

『Moto2™クラス』
2勝:中上貴晶
1勝:高橋裕紀/富沢祥也/長島哲太