今日の筑波サーキットは11時くらいからポツポツと雨が降り始め、全レースでウェットコンディションとなりました。
結局、全クラスを観戦しました。どのクラスも見応えがありレース観戦を満喫しました。
「MuSASHi ハルク・プロ スカラシップ」と「MFJロードレースアカデミー」のインストラクター陣 (昨日のブログ) の結果は好成績を納め、観戦に来ていた生徒に大きな刺激を与えた。
・J-GP2 ♯71 榎戸育寛選手 レギュラーイントラ
・ST600 ♯230 小山知良選手 レギュラーイントラ
・J-GP2 ♯634 名越哲平選手 ゲストイントラ
■ J-GP2クラス
今日一番の感動したレースは、榎戸育寛選手のJ-GP2クラスでの初優勝でした。
初めてレインで走る車体と初めて使用するレインタイヤにも関わらず、安定した走りで後続の名越哲平選手に9.748秒差をつけて独走優勝。
前戦の菅生では、怪我のため事前テストに参加することが出来ず、厳しいレースとなりましたが、それでも転倒者に助けられて3位表彰台。そして今回の筑波では初優勝。
レースの世界には、流れがあります。
上手くその流れに乗れている時は、何をやっても上手くいく。ただし、つまらないミスや転倒により、その流れを自ら断ち切ってしまうこともあります。その流れを掴むきっかけとなったのが菅生の3位だと思います。
2位には、悔しいレースとなった名越哲平選手。
今回のレースでランキングトップへ浮上。
きっと明日のレースでは巻き返しを狙ってくることでしょう。
<J-GP2クラスで初優勝の榎戸育寛選手/MFJ SUPERBIKE HP>
■ ST600クラス
今回、一番の流石と思わせる走りは、3位となった小山知良選手。
レース後半の3位争いで、昨年のチャンピオン岡本選手を第1コーナー立ち上がりからクロスラインを使いS字コーナーの切り返しでパスした走りは素晴らしかったです。ラスト2ラップでその走りがありましたが、岡本選手は続くヘアピンコーナーで抜き返しました。迎えた最終ラップでも同じ攻防となりましたが、小山選手はヘアピンコーナーもしっかりと攻めきり残り半周で更に差をつけて、小山選手が3位をもぎ取りました。これにより、現在ランキングトップの岡本選手と2ポイント差に肉薄。
岡本選手の最後まで諦めない走りは、クリーンファイトで見ていて気持ちの良いものでしたね。
今シーズン初優勝を飾った長尾健吾選手は、レース後半で4台だったトップ争いから後続を引き離していく際、第1コーナーの立ち上がりで誰よりも車体を起こして加速させていく走りは素晴らしかったです。
筑波サーキットのオフィシャル経験もありますし、昨年初優勝を挙げた地での今季初優勝は格別だったことでしょう。長尾選手も小山選手と同ポイントでランキング2位に浮上。ポイント争いでも激戦のST600クラス。
■ J-GP3クラス
福島佑斗選手が初優勝。
決して楽なレース展開ではなかったと思いますが、最後に見事勝ち切りました。
全日本前の筑波選手権に参戦して、国際ライダーとしては不甲斐ない成績でした。私は筑波サーキットの場内解説をしていてる関係上、佑斗と話す機会もあり彼が苦労しているのがヒシヒシと伝わっていました。しかし、苦い経験を今回の全日本に生かせたのは素晴らしかった。
雨の中レース観戦したロードレースファンの方々、風邪を引かれませんでしたか。
これからも、ライダーに沢山のエールを送って下さい。
そして明日も大きな転倒がなく、良いレースが行われることを願っています。
ライダーの方々、ご健闘をお祈り致します。
<タイムスケジュール>