MotoGP/2019年はどうなる?! その2 | 坂田和人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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MotoGPクラスは、2月6・7・8日はマレーシアのテスト、2月23・24・25日は、カタールテストがありました。

テストでは、マシンが走る度、日増しに路面コンディションが良くなり、マシンセッティングも良くなってくる。そのため、当然、最終日となる3日目が好タイムとなりました。
 

MotoGPクラスのディフェンディングチャンピオン、ホンダのM.マルケスに待ったをかけるのは誰なのか?!ストップ・ザ・マルケス。

 

M.マルケスのマレーシアテストは、脱臼ぐせを克服する手術した肩の回復具合が悪くかったようで少し走行を控えることもありました。カタールテストでは、総合4番手につけて回復は順調のようでした。

2月17日に26歳となり、これからまだまだいくつもの記録を打立てることでしょう。開幕戦の唯一の不安材料は、肩の回復具合かな。

 

 

<M.マルケス/motogp.com>

 

 

M.マルケスのチームメイトとなり、新境地のホンダから参戦となるJ.ロレンソ。

不安材料は、左手の舟状骨骨折が原因でテストに不参加だったことだが、カタールテストでは順調な仕上がりを見せていた。他のどのライダーよりもテスト時間が短く、治療空けという厳しい状況の中、カタールテストの最終日では6番手につけました。今年の活躍が楽しみですね。

マルケスとロレンソがチームメイト同士になり、どのような振る舞いとなるのかパーソナル的にも興味が沸きます。

開幕戦は、マルケス同様、決勝レースで怪我の影響が気がになるところです。

 

 

<J.ロレンソ/motogp.com>

 

 

2年連続でM.マルケスに破れたドゥカティのA.ドビツィオーゾ。

セパンテストでは、昨年のウィークポイントが改善されつつあるとコメントして順調に見えた。しかし、カタールテストでは、0.997秒差の15番手となってしまった。

トップから僅か0.997秒差で15番手、この差を詰めていけるのがトップライダーでしょう。今年のMotoGPクラスも激しいですね。

 

初のドゥカティワークス入りとなった、D.ペトルッチは、総合10番手で調子も良いようです。

 

 

<A.ドビツィオーゾ/motogp.com>

 

 

シーズンオフテストで好調だった、ヤマハのM.ビニャーレス。

セパンテスト2日目でトップタイムを出し、ビニャーレスのコメントが少し浮き足立っているような印象でした。それは、2年前と似ているようにも感じましたが、先日のカタールテストは、総合でトップタイムをマークしていました。

 

 

<M.ビニャーレス/motogp.com>

 

 

2月16日に40歳を迎えた、MotoGP界の生きる伝説 V.ロッシ。

テストではタイム出しというより、コツコツとメニューを消化している印象。カタールテストの最終日には、きっちりとタイムを出して総合5番手に浮上してきました。やはり期待せずにはいられない存在です。

VR46アカデミーの生徒達ともMotoGPクラスで争うこととなり、新たなモチベーションとなることでしょう。

全体的に見て、ヤマハ車を乗るライダーの仕上がりが良さそうです。今後、ロッシとビニャーレスのどちらの意見を優先して、ヤマハがマシン開発して行くかが鍵となりそうです。

 

 

<V.ロッシ/motogp.com>

 

 

カタールテストでは、ルーキーのF.クワッタハッホが総合2番手につけました。今年のルーキー勢は何かを起こしてくれそうな気がします。チームメイトのF.モルビデッリ (2017 Moto2クラス チャンピオン) も7番手につけています。こちらもヤマハの2台です。

 

 

<F.クワッタハッホ/motogp.com>

 

 

A.リンスは、スズキの2019マシンの仕上がりに満足し、カタールテストでは、3日目に転倒を喫しましたが、2日目のタイムで総合3番手につけました。侮れない存在となりそうです。

 

 

<A.リンス/motogp.com>

 

 

KTMのP.エスパルガロは、トップから0.562秒差の総合8番手につけて、KTMのポテンシャルが上がったことをコメントしていました。

チームメイトで、KTMに移籍したJ.ザルコは、テストでは19番手と出遅れ感が否めないが、今年はどのような走りを魅せるのでしょうか。

 

 

<P.エスパルガロ/motogp.com>

 

 

MotoGPクラス2年目となる中上貴晶選手は、総合9番手につけて、テストでは確実にトップとのタイム差 (0.581差) を詰めてきていますね。Moto2時代のライバル達が成果を上げてきていたり、ルーキー勢の勢いも良いので負けていられないでしょう。



<中上貴晶選手/motogp.com>

 

 

セパンテストでは、総合でトップタイムをマークしたルーキーのF.バニャイア。カタールテストでは、総合13番手に留まりました。

しかし、今シーズンの後半は、ルーキーながらドゥカティワークスを脅かす存在となりそう。

 

 

<F.バニャイア/motogp.com>

 

 

同じくルーキーイヤーとなるスズキのJ.ミルは総合12番手に付けました。バニャイア同様に、今年の活躍が気になるところです。

 

 

<J.ミル/motogp.com>

 

 

個人的には、F.バニャイアとJ.ミルは、Moto3時代から「良いライダーになる」といち推ししていたので、MotoGPクラスでの活躍に期待したいです。

 

 

カタールGPの決勝日までに、フリー走行と予選があり、各クラスで多くのライダーがコースを周回します。それによりレースウィークに入るとテストとはコースコンディションが変化していきます。

それを含めて、決勝までに上手くバイクをアジャスト出来るかも鍵となるでしょう。

 

それにしても、MotoGPクラスだけでも見所が沢山ありますね。