R10 チェコGP/8月6日(日) 決勝
Moto3クラスは、ウェットレース。
Moto2クラスは、ドライからウェットとなり赤旗中断。6周の決勝レースで再開。
MotoGPクラスは、ウェットからドライとなり、マシン乗り換えが勝負の鍵となった。
以下、各クラスの決勝リザルト
<Moto3 決勝リザルト>
<J.ミル/今季6勝目を挙げて、ランキング2位とのポイント差の拡大に成功/motogp.com>
<WORLD STANDINGS/motogp.com>
■ レース前に雨が降り始め、ウェット宣言で決勝レースがスタート。
予選4番手でランキングトップのミルは、終始トップグループで周回を重ねる。レース途中からフェナティーもトップグループに加わり、トップグループは、ゲバラ、ベンドスナイデル、フェナティー、ミルで形成される。
レース終盤、薄らとライン上が所々乾いてきた残り5周あたりでミルがこのグループのトップに立つと一気にペースを上げて後続を引き離しに掛かる。一瞬出遅れてフェナティーもミルを追いかける。
最終ラップは、ミルとフェナティーの一騎打ちとなるが、ランキングトップのミルがフェナティーに付け入る隙を与えず今季6勝目を挙げた。
2位にランキング2位のフェナティー。3位には、予選17番手から追い上げたカネットが表彰台に上がった。ランキング1・2・3の順位と同じ、決勝のレース結果となった。
13番手スタートの鈴木竜生は、自己ベストタイとなる8位。11番手スタートの佐々木歩夢は、ポイント圏内の15位。22番手スタートの鳥羽海渡は29位となった。
次戦は、オーストリアGP。
昨年、ミルはルーキーイヤーながらポールtoウィンを飾ったサーキット。
フェナティーは、VR46を解雇された後での開催だったため、未経験のサーキットとなる。
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<Moto2 決勝リザルト>
<T.ルティー (現在ランキング2位) 今季初優勝、中量級で10勝目、GP通算15勝目を挙げた/motogp.com>
<WORLD STANDINGS/motogp.com>
■ ドライレースでスタートしたMoto2クラスだったかが、雨が降ってきたため8周目に赤旗が掲示されてレース中断。7周目の終了時点での順位でグリッドが確定してリスタートとなった。
6周によるリスタートは、7番手のルティがホールショットを決め、ライバルたちを一気に引き離すと一度もトップを譲ることなく独走で優勝。今季初優勝、中量級で10勝目、GP通算15勝目を挙げた。
5番グリッドのマルケスは、4.991秒差の2位に入り、今季4度目の表彰台を獲得。
3番手スタートなったオリベイラは、6.983秒差の3位に入り、今季5度目の表彰台を獲得。
ランキングトップのモルビデリが8位となったため、ランキング2位のルティーは、17P差とその差を縮めることに成功。
20番手スタートの長島哲太は17位。14番手スタートの中上貴晶は24位と低迷。
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<MotoGP 決勝リザルト>
<M.マルケス/今季4勝目。GP通算58勝目。2戦連続のポール・トゥ・ウインを達成してランキングトップを維持/motogp.com>
<*WORLD STANDINGS/motogp.com*>
■ ウェットレースが宣言され、全23名のライダーたちがレインタイヤを装着。多くのライダーたちがリアにミディアム コンパウンドを選択した中、ポールポジションのマルケスは、ソフトコンパウンドを選ぶと2周目終わりに、先陣を切ってスリックタイヤを装着したバイクに乗り換える。
他のライダーよりも早いタイミングでバイクを乗り換えたことにより、3周目は19番手となってしまったが、全ライダーがバイクを乗り換えた時にはトップへ返り咲いた。
上位陣は4周目以降にバイクを乗り換えているため、その結果、マルケスは2番手以降のライダーに大きなアドバンテージを築くことなった。
マルケスは、2位に12.438秒差のアドバンテージを持って今季4勝目を挙げた。最高峰クラスで31勝目、GP通算58勝目。2戦連続3度目のポール・トゥ・ウインを達成した。
4周目にバイクを乗り換えたペドロサが2位。同じく4周目にバイクを乗り換えたビニャーレスが3位となった。
ロッシは、5周目にバイクを乗り換えて4位でフィニッシュ。
マシン乗り換えがあったレースで、強さを見せるマルケス。対して、マシン乗り換えがあったレースでは裏目に出てしまうロッシ。とても対照的な2人。