ここは石北本線・金華駅。列車泣かせの難所・常紋(じょうもん)峠の麓にある小さな駅である。(2015年8月)

 

貸切状態で乗れた網走発金華駅行普通列車(4652D)は、午前8時18分、金華駅に到着。降りた人は、もちろん私のみ・・笑

乗車記念にサボをパチリ。

この列車は9分後の午前8時27分、網走行となって折り返し運転をする。

わずかな時間だが、記念にあれこれ撮っておこう。

遠軽方面は先頭車(キハ54)のデッキから見ると、このとおり。

あの山を越えていくと遠軽町にたどり着くが、次の生田原駅までは15kmもある。

かつては宗谷本線の「急行礼文」で活躍していたキハ54・528。大きなヘッドマークを付けた「急行礼文」に一度乗りたかった。

奥に「かねはな」と書いた縦書きの看板がありますが、わかりますか?

さびれた駅舎だが、昭和の時代はそれなりに賑わいがあったのだろう。

お目当ての列車到着までは6時間近くもある・・苦笑 さて、どうしようか?

さすがに6時間は長いので、折り返し列車に乗って、一旦、北見駅まで戻ろう。

先頭車はキハ40。乗客はまたも私のみ!

ドアが開き早速乗車。まずはデッキから進行方向をパチリ。

大好きなアングルからの眺めを楽しむため、3両目に陣取る。これで準備OK!

北見行普通列車(4657D)は午前8時27分、金華駅を発車。

このアングルは、何度眺めていいね~

金華~留辺蘂間をいったり来たりする列車があれば、この区間の定期券を絶対買うと思う・・笑

午前8時58分、北見駅に到着。

時間があるのでレストランなどで休憩したいが、まだ開店していないよね・・「塩焼きそば」食べたいな~

※写真1~13:金華駅着→金華駅発→北見駅着の様子

 

次に乗るのは、午後0時7分に北見駅を発車する金華駅行普通列車(4660D)だが、その前に楽しみが一つ。

それは午前11時56分に到着する札幌発網走行「特急オホーツク1号」だ。

 

「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1,000km!」(2014年8月)では女満別駅で列車交換したので、その勇姿を見届けてから列車に乗り込むことにしよう。

 

お~!来たぞ~!

これで思い残すことはなし。

※写真14・15:札幌~岩見沢の通勤列車でもあった「特急オホーツク1号」。その様子は「北海道ローカル線旅日記!惜別・キハ183系・特急オホーツク1号(札幌駅~岩見沢駅)」でご紹介しています(2023年3月投稿)。

 

では、再び、金華駅へ。

 

午後0時47分、4660Dは金華駅に到着。

キハ54とキハ40の2両編成だが、朝乗った列車(4652D・4657D)とは54と40が逆編成。いろんな組み合わせがあるものだ。

 

ちなみに4660Dは金華駅で折り返し運転となり、午後1時5分発・網走行普通列車となるが、「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1,000km!」では東相内駅で列車交換している、縁のある列車である。(2015年7月撮影。そうなんです。楽しいので二月連続で乗りました。)

4660Dが発車し、誰もいない金華駅。

こちらが留辺蘂方面。

こちらが遠軽方面。

「カッコウ~カッコウ~♬、ミーン・ミーン・・♬」これがいいんだよな~

 鳥や虫の鳴き声に包まれたプラットホームで、夏空の変化を楽しみながら列車を待つ。これだけでも金華駅に来た甲斐がある。

 

立って待つこと50分・・

 

午後1時55分、遠軽方面から札幌発網走行「キハ183系・特急オホーツク3号」がやって来た!

「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1,000km!」では留辺蘂駅で列車交換したが・・

 

うわ~!この傾き、最高だね!

下り坂の急カーブから

金華駅を通過。

やっぱりスラントノーズは

カッコいい!

「ガタン・ガタン・ガタン・・」と線路切替ポイント通過時の走行音を響かせながら、森の中に消えていく。

あっという間だったけれど、特急列車を見送るのはいつもドキドキ・ワクワクして、子ども頃と変わらない楽しさがある・・笑

 

では、同じ網走行の「キハ283系・特急オホーツク1号」が、常紋峠への上り坂を力走するシーンと、金華信号場を通過するシーンを、動画でどうぞ。(2023年9月)

 

原生林を駆け抜け、汽笛を鳴らしトンネルへ。さすが283系、馬力あり。

【撮影時間・55秒。生田原~金華】

 

左にカーブして金華信号場へ。北見発旭川行「特別快速きたみ(キハ54)」と列車交換し、線路切替ポイントを通過するとエンジンが唸り右へカーブ。写真と同じシーンです。

【撮影時間・58秒】
 
北見駅に停車中の「キハ283系・特急オホーツク1号」(2023年9月)。2023年3月のダイヤ改正後、キハ283系に車両変更となりました。

話を金華駅に戻して・・

午後2時45分、今度は留辺蘂方面から列車がやって来た!

「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1,000km!」では遠軽駅で先を譲る、網走発札幌行「特急オホーツク6号」だが・・

 

これはビックリ! 幻の車両と言われているキハ183-104(愛称:白坊主)ではないか!

上り坂の急カーブから

金華駅を通過。Wow~!

こんな勇姿を見ることは、もうないかもしれない・・

今日の運命に感謝!

急な上り坂。エンジンの唸りが聞こえるね。

そして右へ急カーブ。頑張れ~!

そして午後2時9分、この2本の特急列車の間にやって来たのが「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1,000km!」で我々・旅男5人衆が乗っている網走発遠軽行普通列車(4662D)。

キハ40北海道色の到着シーンは

石北本線らしいな~と、つくづく思う。

※写真16~35:自然豊かな金華駅で列車を待つ & 特急オホーツク1号(北見駅)

 

お待たせしました。

主役のキハ40(4662D)が金華駅に到着したので、次回からは「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1,000km!」の再開です。

 

とても好きだった金華駅。

原野にある小さな駅だったけれど、折り返し列車の始発駅だったり、列車交換があったり・・結構、鉄道フアンには人気がありましたね。2016年3月のダイヤ改正に伴い廃止となりましたが、たくさんの想い出に感謝です。

 

(つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線・完乗編(網走駅~旭川駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

初夏を迎えた北海道。「鉄分補給」の季節到来です。仕事の合間を縫って「窓を開けて乗る幸せに浸りたい」と思っていますが、どうなるかな~? 身体が二つ以上欲しいですね。