ここは石北本線・留辺蘂駅。

午後1時59分、札幌発網走行「特急オホーツク3号」が2番ホームにやって来た。

お~!先頭4号車も後方1号車もスラントノーズのフル編成ではないか! 

最近、この編成が少なくなったので、石北本線3回目の列車交換は「乗り鉄の神様」からのプレゼントかもしれない。

我々「中年男5人衆」が乗っている網走発遠軽行普通列車(4662D)も、まもなく発車するが、

車内の様子はこのとおり。我々以外は誰もいない! 笑

こんな最高の乗り鉄環境は、めったにないので・・そうだ!

三脚を立てて、みんなで記念撮影! 

はい、チーズ!笑 

この日乗ったのはキハ40-826とキハ40-832の2両編成で、ベージュ色の車内塗装と首降り扇風機。後に登場する長寿命化施工がされたキハ40の1000番台とはそこが異なる(白色の車内塗装とファン)ので、とても貴重な一枚となりました。


ちなみに、このような夏の贅沢乗りは2014年までで、2015年夏は、金華駅・下白滝駅・旧白滝駅・上白滝駅が2016年3月に廃止となる報道があった影響なのか、乗車率は高く驚きました。

 

そのことは「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線⑤(旭川駅~白滝駅)」(2019年9月投稿)でもご紹介していますが、今振り返ると「2014年夏に乗ってよかった」と本当に思います。

 

そして、金華行普通列車(4652D)の留辺蘂駅での様子はというと(次の写真は北見駅)、

1~2両目のキハ54はガラガラ。

3両目のキハ40(次の写真は網走駅)も、

ガラガラ! 遂に留辺蘂~金華間の乗客は、私のみとなってしまった!

3両編成を独り占めとは・・もう二度とないだろうな~

わずかな時間だが金華駅までは遠慮なく窓を開けて、大好きなアングルで車窓の景色を楽しもう! 至福の時、到来!

西留辺蘂駅から金華駅までは、4652Dに乗った気分で「乗り鉄旅」をお楽しみください。

 

午前8時13分、西留辺蘂駅を発車した4652Dは右へ大きくカーブ。上り傾斜が続く。

景色は小麦畑からビート畑に変わり、

次は左へカーブ。ここから山間に進む。

左カーブから右カーブへ進み、直線区間を力走すると、

右カーブへ進み、

短い直線区間を通過し、

また右へカーブ。いいアングルだ!

エンジン全開で走り続け、

金華駅が近づいてきたところで、

左へ大きくカーブ。たまらんね!

止まりそう・・最後のひと踏ん張りだ。

金華駅が見えてきた!

 

右側から進行方向を見ると、

付近に民家はなく、

山林に囲まれた小さな駅。

人の気配がなく信号場のようだ。

午前8時18分、常紋(じょうもん)峠の麓・金華駅に到着。

西留辺蘂~金華駅間は3.5kmしかないが、所要時間は5分。平均時速42kmで、のんびり楽しめる最高の区間である。


ちなみに4662Dの所要時間は6分(14:03~14:09)で平均時速は35km。やはりキハ40のみだと上り坂は厳しいが、車窓からその奮闘ぶりを見るのが、乗り鉄の醍醐味だと思う。


大変だったでしょ・・お疲れ様でした。

帰りは下り坂、楽だね・・笑

4652Dを先頭からパチリ!

後方からパチリ! 

素晴らしい5分間、ありがとう!

※写真1~29:最高の乗り鉄旅(留辺蘂~西留辺蘂~金華)


子ども頃のワクワク感を再現できて、本当に楽しかったな~

でも・・残念ながら、2024年3月のダイヤ改正に伴い、キハ54とキハ40は石北本線から姿を消してしまったんです・・泣


もう一度、夢のような5分間を楽しみたかったですね・・

 


(つづく)

 


※追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線・完乗編(網走駅~旭川駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。