午前11時44分、釧路発網走行「快速しれとこ」が北浜駅に到着。

駅舎内を埋めていた旅人さんが、一気にホームに溢れ出てきた。

時刻表では1分以内の停車時間だが、これは時間がかかりそうだ。足元に気を付けて!

やっと乗り始めたぞ・・

乗降すべて完了し安全確認。

ドアが閉まり発車! ピ~!

終着・網走駅までは、あと14分。

流氷に覆われたオホーツク海は、次の機会にしましょう・・泣

「オペラ座の怪人」みたい・・

吹き上がる雪煙ですっかり雪化粧。

誰もいない駅舎内。さっきまでとは大違い。

今日のメインは、駅レストラン「喫茶・停車場」さんでのランチタイム!

こんな日は楽しさが倍増する。

一昨日も来たけれど、旅の風情を感じる独特の雰囲気。 

ぼんやり外を眺めているだけで幸せだ。

冷えた体には、これが一番!

地元特産「涛沸(とうふつ)湖の寒しじみ」がたっぷり入った「しじみのスープパスタ」を、いただきま~す!

美味いし体が温まるね~最高のランチに感謝!

只今、午後0時半。あら~天気がどんどんよくなってきた・・苦笑

これから列車で札幌へ帰るが、晴天の下で車窓の景色を楽しめたらいいね。

 

午後0時59分、知床斜里駅発網走行「流氷物語4号」が到着。

停車時間はわずかなので、すぐ乗ろう。(※写真は前日に撮った「流氷物語3号」。知床斜里行は停車時間が長いので、皆さん車両を撮りまくり)

 

あんた誰?・・笑

 

※写真1~19:いつまでもいたい北浜駅

 

午後0時59分「流氷物語4号」は北浜駅を発車。

岸辺に取り残された「はぐれ流氷」が浮いている。これで車窓から「流氷の絶景」を見たことにしよう・・笑

※写真20:車窓から唯一の写真はデッキにて(北浜~藻琴)

 

午後1時16分、網走駅3番ホームに到着。

もう少し乗っていたかったな。

乗車記念に「流氷物語4号」をパチリ!

 

乗り継ぐ列車は、1番ホームに停車している網走発札幌行「特急オホーツク6号」。

流氷の季節は1両増結の5両編成。これはありがたい。

 

先頭1号車はお馴染みのキハ183系。北海道のディーゼル特急といえばこの色だよね。北海道の青空によく映える。

そして4号車は特急オホーツクの代名詞・キハ183系「スラントノーズ」。

特急列車の風格を感じるな~

「特急オホーツク6号」の発車まで、あと7分。時間がないので、急ぎ橋を渡り、

長旅に備え駅弁を買って、1番ホームから先頭1号車(自由席)を撮って、

駆け足で乗車。ふ~何とか間に合った。

※写真21~28:冬の釧網本線を楽しんだ後に乗る「特急オホーツク6号」。いつもこのパターンなので想い出多い列車です(網走駅)

 

午後1時26分「特急オホーツク6号」は網走駅を発車。

車窓からワカサギ釣りで賑わう網走湖を見終えると、いつも旅の一区切り。

※写真29:網走に住んでいた時を思い出す冬の網走湖。第二の故郷はいいね・・(網走~呼人)

 

さて、ぼちぼち楽しみにしていた駅弁を食べようか!

「え~もう食べるの?」「はい、生ものだから急いで食べなくちゃ」

では、いただきま~す! 絶品だわ~

※写真30:網走駅で運良く買えた「かに・いくら弁当」の「磯宴(いそうたげ)」

 

あとは、ぼんやり車窓の景色を眺めていこう。至福の時、到来!

 

その後「特急オホーツク6号」は大雪山を越え→

※写真31:北海道の最高峰・大雪山の旭岳を背景に走る「特急オホーツク6号」の後継者「特急大雪4号」。網走駅を発車して約3時間経過(安足間(あんたろま)~愛山)

 

→午後6時47分、札幌駅に到着。

 

網走~札幌間を約5時間20分で結ぶ「特急オホーツク6号」は、石北本線の自然豊かな車窓の景色を、いつも旅人にプレゼント。贅沢な時間、今日もありがとうございました。

※写真32:最高の顔写真ですよ!(札幌駅)

 

・・以上で「冬の釧網本線・2017流氷物語号」の旅は終わりです。

 

流氷は沖に去り、かつ、悪天候。

それを承知の上で出た旅なので予想どおりの展開でしたが、鉄道の旅はいつもいろんな気づきや出会い、感動があるので、行ってよかったな~と思います。

 

実はこの1週間後、また釧網本線の旅に行ったんですよ。「流氷接岸」のニュースが届いたので。

そして、その旅の様子を書き記したのが「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・流氷編①~③」(2019年12月~2020年1月投稿)なんです。青い空、青い海、美しい山々と流氷の絶景。最高でした。

 

2024年3月のダイヤ改正に併せて、釧網本線からキハ54・キハ40が姿を消すと聞いています。

2016年冬から「いつか北浜駅で流氷を背景にして、キハ54・キハ40を撮りたいな~」と思っていましたが、2024年2月、やっとその願いが叶いました。

 

※写真33・34:キハ54(快速しれとこ摩周号)・キハ40と流氷のツーショット(北浜駅)

 

こんなシーンには、もう出会えないんだね・・きっと多くの人が、ひとつの時代の終焉を感じていると思う。

長い間、釧網本線を支えていただき、本当にお疲れ様でした。

 

馴染みの「快速」のヘッドマークも姿を消しますが、たくさんの想い出をいつまでも大切にしたいと思います。

 

ありがとう・・そして、さようなら・・

※写真35:網走の街へ向かうキハ54(北浜駅)


  

(終わり)


  

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・2017流氷物語号(網走駅~北浜駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

2024年2月に撮影した流氷とキハのツーショットは、

・「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・流氷編②」(2019年12月投稿)

・「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・完乗編①②」(2021年12月投稿)

・「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・流氷物語号①」(2022年2月投稿)

に、1~3枚入れています。

 

なお、次回からは「夏の石北本線」。

2014年夏に旅した「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1000km!」の続編を予定しています。

■1日目

・札幌→滝川→帯広→釧路:「北海道ローカル線旅日記!夏の根室本線①~⑩」(2022年4月~9月投稿)

■2日目

・釧路→厚岸→釧路:「北海道ローカル線旅日記!夏の花咲線①~②」(2023年4月~5月投稿)

・釧路→網走:「北海道ローカル線旅日記!夏の釧網本線①~⑦」(2023年5月~9月投稿)

・網走→旭川→札幌:「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線①~?」(※続編です)