今となれば懐かしい釧網本線「初代・流氷物語号」のヘッドマーク。

主役は「流氷物語号」のために、青と白にラッピングされたキハ54。

これが記念すべき最初のパンフレット。

こちらに向かって進む車両がこのアングルの定番だが、まだ運行していないので車両はないんだね。

2016年2月まで活躍した「流氷ノロッコ号」の後継者として、2017年1月から活躍している「流氷物語号」。

JR北海道さんが運行した「流氷ノロッコ号」とは異なり、「流氷物語号」は地域や旅行者の熱意、とりわけ網走市などの列車愛好家らでつくる市民団体「MOT(もっと)レール倶楽部」さんが運行に力を尽くし、今日に至っている。

 

これは本当に素晴らしい。柔軟な発想と突き進む行動力に頭が下がる思いだ。

※写真1~5:釧網本線・冬の風物詩「流氷物語号」(2017冬)

 

2017年2月中旬、仕事がひと区切りしたので、自分への褒美として札幌発網走行「特急オホーツク1号」に乗り込む。

この列車は岩見沢までの通勤列車として結構利用しているが、平日、休暇を取って乗るとリゾート列車に思えるね。

 

自由席は先頭・1号車。通勤時と同じ1号車に乗るが、職場の同僚に見つかって「え?岩見沢で降りないの?」と聞かれたら「急に出張になった」と話すかも? バレバレだな・・爆笑

4号車は石北本線の代名詞・キハ183系スラントノーズ。近い将来、姿を消すと聞いているが、1日でも長くこの姿を見ていたい。

午前7時21分、札幌駅を発車!

※写真6・7:いろんな思い出がある「特急オホーツク1号」。札幌~岩見沢間の様子は「北海道ローカル線旅日記!惜別・キハ183系・特急オホーツク1号(札幌駅~岩見沢駅)」(2023年4月投稿)で、ご紹介しています。

 

オホーツク海の流氷帯は離岸し、しかも天気予報は概ね悪天候・・苦笑

最悪の状況だが、ガタン~ゴトン~ガタン~ゴトン~と時々揺られながら車窓の景色を眺めているだけで、十分幸せだ。

 

石狩・空知地方はくもり時々雪。隣の線路は積雪で見えにくい。

※写真8:只今、函館本線(複線)を通過中。進行方向右側・後方をパチリ。

 

列車は新旭川駅を通過し石北本線に入るが、上川地方もこのとおり。雪で視界不良だが、白と黒の世界を楽しもう。

午前9時30分頃、石狩川鉄橋(中愛別~愛山)を通過。

晴天であれば、こんな感じなんですよ。

※写真9・10:いつものチェックポイント・石狩川鉄橋(写真10は、2023.3月上旬の特急大雪1号)

 

春の通過シーンは、動画でどうぞ。

【撮影時間:41秒。臨時特急オホーツク号(2023.4月上旬)】

 

札幌駅を出発して約5時間20分。「特急オホーツク1号」は午後0時40分、終着・網走駅に到着。

網走市付近は薄日が差しているが、天気予報によると長続きしないらしい・・泣

※写真11:ありがとうございます。たっぷり「鉄分補給」ができました!(網走駅)

 

今回は天候が変わりやすい予報なので、旅のスケジュールを緩めにして2泊3日。

流氷帯が沖に離れているので、今日は流氷物語号には乗らず、割引特急きっぷとセットになっているレンタカーで北浜駅に移動し、流氷物語号を撮影しよう。

 

午後1時20分、北浜駅にやって来た。早速、駅隣の展望台に行きオホーツク海を眺める。

こちらは東側、遠くにうっすら見えるのは知床連山。寒さはあるが、やっぱり海の風景はいいね~

振り返れば網走側。晴れたり曇ったり、目まぐるしく天気は変わるが、流氷物語号が来るまでここで待つしかない。

国の特別天然記念物・オオハクチョウが、近くの湖で休んだ後、北へ飛んで行く。

長旅になるのかな? 無事に目的地にたどり着きますように・・🙇

午後1時55分、網走発知床斜里行「流氷物語3号」が北浜駅に到着。

 

 

午前の悪天候を考えると、何とか撮影できてよかった。さて・・駅レストラン「喫茶・停車場」でひと休み。

久しぶりだな~網走に住んでいた頃に、タイムスリップしたみたいだ。 

お腹も空いたし、今日はここで旅愁を感じていこう。では、ポークジンジャーをいただきま~す!

※写真12~20:釧網本線では外せない北浜駅

 

2日目の朝。網走は鉛色の曇天で、その後、雪時々晴れ。

 

岸辺に取り残された流氷や、釧網本線を走る列車の撮影は早々に終えて、久しぶりに網走にいる友人を訪ねてみたい。でも、いるかな・・? いなかったら、とりあえず乗ろう。

※写真21:3日目は、こうならないことを祈る。写真は網走市鱒浦付近。

 

3日目の朝。強い北風が吹くと、沖の流氷は一夜でびっしり接岸することがあるが、その奇跡は起きずじまい・・残念

 

さて、ここで「網走駅小話」を一つ。

網走駅の駅名看板が縦書きなのは、網走刑務所で刑期を終えた受刑者が、網走駅から列車に乗って故郷などに帰る時に「横道にそれることなく、まっすぐに歩んで生きていって欲しい」という思いを伝えるためで、立て看板の右側にある小さな看板に記載されています。

ホテルに戻って朝食をいただき、午前10時前に再び網走駅にやって来た。発車までは1時間あるが、もう待てない・・笑

 

改札後、1番ホームに停車している知床斜里行「流氷物語1号」をパチリ。

 

1両目は青いラッピングのキハ54-508。知床斜里駅発網走行「流氷物語2号」の折り返し運転なので、2両目だった「青」の顔は吹き上がった雪が付いたまま。

2両目は白いラッピングのキハ54-507。

車両ドア横の表示板と、

車両中央部のサボ(行先表示板)。サボには、いろんなものが描かれているね。

車内は結構混んでいるが、更にお客さんが乗車しそうだ。さすが「流氷物語号」、人気がある。

そして・・ホームで歓迎してくれたのは、網走市のゆるキャラで愛嬌たっぷりの「二ポネ」と、オホーツク地域をPRしている「つくつくオホーツクん」。

初対面なので、この出会いが今回の旅で一番記憶に残るかも・・

「つくつくオホーツクん」は「運がつく」「力がつく」らしく、歩くのがとてもゆっくりなのんびり屋さんとのこと。

夢に出てきたら、どうしよう・・笑

※写真22~29:やっと乗れるぞ「流氷物語号」(網走駅)

 

午前10時56分「流氷物語1号」は網走駅を発車!待ちに待った乗り鉄旅がやっと始まったが・・海岸線に進むと天気が急に悪くなってきた。

この展開は予想していたが、 もう、笑うしかないね・・泣

※写真30:鱒浦~北浜間の海岸線を走る「流氷物語号」

 

(つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・2017流氷物語号①(網走駅~北浜駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

「流氷物語号」の季節になりました!

今冬(2024冬)も1月27日から2月25日まで、昨冬同様、キハ40の2両編成で運行されるとのこと。楽しみですね。

 

なお、現在運行している「2代目・流氷物語号」の乗り鉄旅は、「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・流氷物語号(網走駅~知床斜里駅)」(2022年2~3月投稿)で、ご紹介しています。