お待たせしました。やっと「道南いさりび鉄道(愛称:いさ鉄)」です。

 

木古内~五稜郭間(37.8km)を結ぶ鉄道ですが、全ての列車が函館駅を発着、所要時間はおよそ1時間。

木古内~五稜郭間は両駅を含め12駅あるので、ひと駅間の距離が平均3kmと短く、道東や道北のローカル線とはかなり様相が異なります。

 

午前6時53分に札幌駅を出発して、東北経由で約8時間。 さすがに少し「ボ~」としているけれど、チコちゃんに叱られないよう、気持ちを入れ直そう。

いいね~「いさ鉄」のロゴマーク!

きっと函館湾沿いに鉄道があることを、表しているのだろう。

 

大切な「旅のお供」。

これから、このあたりを旅しますよ~

この地図は時刻表のP2~P3です。

これから乗るのは、午後3時18分発の函館行。

注目の車両は濃緑色のキハ40-1810。「ながまれ号」ではなかったが、仕方ない・・残念

「いさ鉄」のサボ。

車両のほっぺにも、うず巻きロゴマーク。 

馴染みの車内はホームタウン。ほっとするね。

次の写真は進行方向右側後方。

次の写真は進行方向右側前方。

「いさ鉄」の前身は北海道と本州を結んだ大動脈「JR津軽海峡線」なので、ローカル線らしさは感じない。

 

隣の線路上に架線が通っているので、電気機関車が牽引する貨物列車は、ここを通過するのかな?

そして本州へ行く貨物列車は、どこから北海道新幹線に入線するのだろう?

午後3時18分、木古内駅を発車。駅に別れを告げ単線の線路に向かう。

※写真1~12:北海道最南端駅・木古内駅と旅のお供

 

列車はまもなく札苅(さつかり)駅に到着するが、この杉林は妙に心に残る。本州との近さを感じるね。

 

それと・・「いさ鉄」は全線単線と聞いていたが、あれ?複線区間があるの?

あっ、そうか!貨物列車が長編成なので、列車交換できるよう駅構内の線路(複線)は長く敷かれているんだ。

さすが元・津軽海峡線。貨物列車が主力の鉄道らしい。

 

杉林の次は松林、道南らしいね。遠くにやっと札苅駅が見えてきた。

午後3時23分、札苅駅に到着しすぐ発車。

海沿いの市街地と国道の側を走り続ける「いさ鉄」。ロングレールなので「ガタン~ゴトン~♬」の心地よいサウンドはないが、乗り心地はとても滑らかだ。

※写真13~16:札苅駅付近

 

まもなく泉沢駅に到着するが、貨物列車が停車している!

 

そうか!これが北海道新幹線開通により新たに投入された「EH800型電気機関車」なんだ。

函館駅以北で電気機関車を見ることはないので、とても珍しい。本州にいるみたい。

線路のさび具合から、手前の線路が貨物列車が停車する時の専用線、奥の線路が「いさ鉄」の上り線なのだろう。

初めて乗ると、いろいろ考えを巡らせるので楽しいね。だから単線はやめられない・・笑

 

お~長い編成だね~ 

コキ(コンテナを積む貨車)三昧!

やっとホームに到着。さすが物流の要!

 

※写真17~20:貨物列車の停車線がある泉沢駅

 

午後3時28分、泉沢駅を発車し市街地を過ぎると、津軽海峡が広がってきた。

 

車両後方に見えるのは渡島半島南端の山々で、ここは咸臨丸が遭難した「サラキ岬」の手前。

歴史の重さを感じながら車窓の景色を眺めるのは、北海道ではあまりないと思う。

「サラキ岬」を過ぎると、進行方向右側に突如、函館山が現れた。

午後3時32分、釜谷駅に到着。

※写真21~23:海岸線とほぼ同じ高さを走る泉沢~釜谷間

 

釜谷駅を発車し、海岸沿いの市街地を通り過ぎ、海岸線の丘の上を通っていると・・

「いさ鉄」らしい車窓の景色が、やっと目の前に広がってきた! 

只今、右に大きくカーブしています。

あれ? もしかしたら、ここは「ながまれ海峡号」のポスター写真の撮影場所なのかも?

 

しまった~!ポスターと同じアングルで写真を撮れなかった・・大ショック。

※写真24・25:釜谷~渡島当別の絶景ポイント

 

ということで、リベンジです・・笑

ここは2020年秋の木古内駅。これから午後3時18分発函館行に乗車。ちなみに左側の建物の中に新幹線ホームがあります。

車両はキハ40-1812(山吹色)。

あの右カーブを通過するまで、晴天が続きますように・・

木古内駅を発車して約17分。やって来ました右カーブ!バッチリ晴天、来た甲斐あり。

ポスターより潮が満ちているね。 

右カーブの線路は右側に少し傾いているので、車両も右に少し傾く。

自分の体も窓側に傾いたので、撮った写真は海岸線が斜めになってしまった・・苦笑

でも・・右カーブの証になるから、

まぁ、いいか・・笑

海岸線は右に曲っているが、列車は右カーブ後、左にカーブし海岸線から離れるので、海の眺めはここで終了・・残念

 

おや?窓の下のステンレスの部分に、ステッカーが貼られている。

海に浮かぶ函館山。早く見たいね。

※写真26~31:2度目の「いさ鉄」乗り鉄旅(2020年秋)

 

(2018年9月に時を戻して・・)

お~、また海が見えてきたぞ~!

待ってました! これだよ、これ! 

ズームアップしてみると、函館山は迫力があるね~

あら? また、海岸線が斜めになってしまった。只今、右にカーブです・・笑

ここだけでも徐行運転しないかな~

※写真32~34:釜谷~渡島当別間の絶景ポイント

 

イカがたくさん捕れた時は、夏の夜、イカ釣り漁船の漁火(いさりび)が、たくさん見ることができたのだろう。

いつかその日が来たら、ぜひ夜に「ながまれ号」に乗って車窓の景色を楽しみたいね。

 

午後3時39分、列車は渡島当別駅に到着。

釜谷駅からの7分間は、「いさ鉄」を感じる素晴らしい時間でした。

※写真35:渡島当別駅に到着するキハ40-1796(濃赤色・2020年秋)

 

(つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!秋の道南いさりび鉄道+寄り道編③」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

今回から、いつもの旅のお供「北海道時刻表」の表紙と地図を入れました。実は、以前から掲載しようと思っていましたが、ボリューミーな旅日記が更にボリューミーになるな~と思って迷っていたんです。これを機に、これまでアップした旅日記にも、当時の時刻表と鉄道路線図を、適宜追加していきたいと思います。