2018年夏に、乗り鉄旅を満喫した石勝線(千歳~新夕張)と夕張支線(新夕張~夕張)。

夕張支線は2019年3月を以って廃止になり、2022年3月には石勝線を走るブルーヘッドの「キハ283系特急おおぞら」が姿を消してしまう。

 

そうか・・じゃ、その前に、もう一度石勝線の普通列車に乗って、ぶらり旅に出てみよう。(2021年12月)

旅のルートは千歳駅→新夕張駅→追分駅まで決めて、あとは気の向くまま・・笑

それでは乗り鉄旅、スタートです!

 

今日の旅のお供は、北海道のみ走っている「キハ150」。しかも100番台の記念すべき1号車である「101号車」ではないか!

※写真1:今日も幸先がいいぞ!(午前10時50分頃の千歳駅3番ホーム)

 

「行きあたりばったり旅」には、この切符が欠かせない。土日・祝日限定だが、ありがたい。

※写真2:自分へのクリスマス・プレゼント

 

駅弁を食べながら乗り鉄旅を楽しむため、千歳駅に行く前に、南千歳駅で「苫小牧駅の人気駅弁」をゲットしようと思っていたら、どうやら土曜日は営業していないみたい・・残念

 

でも・・一度食べたいと思うと、妙にその駅弁が気になる。仕方ない・・午前7時50分札幌発苫小牧行普通列車(午前9時10分着)に乗って、まずは苫小牧駅まで行こう。

 

いっそのこと、旅のルートも変えてしまおうかな? 急に思い立つ旅は、いろいろあるね。

今日の朝食は、名物「ほっきめし」!

いただきま~す!腹へった~うまい!

※写真3・4:苫小牧駅のお店と、店内でいただいた「ほっきめし」

 

「もうこれで、今日の旅は終えてもいい!」と思いつつ、午前10時7分発の普通列車(2627D)に乗り、午前10時29分、千歳駅に逆戻り。

 

早速3番ホームに行くと、まもなくキハ150がやって来た。午前11時頃、やっと乗車。旅本番スタート!

 

お~貸し切り状態だ!

嬉しいクリスマス・プレゼント!🎉

キハ40やキハ54と違い、デッキがなく3列シート、つり革がたくさんある。

※写真5~8:キハ150の車内(上の写真は前方(運転席側)から、下の写真は後方から撮影)

 

1993年から製造されたキハ150。かなりのベテランだが、キハ40よりは若く、私よりも遥かに若い・・笑

 

キハ150には0番台(17両)と100番台(10両)があって、現在、石勝線や室蘭本線(岩見沢~苫小牧)を走るのは100番台。

 

この区間はキハ40が主力だったが、函館本線(山線)にH100系気動車(愛称:デクモ)が投入されたことで、こちらに引っ越ししてきたはず。第二の人生か・・身近に感じるな~

 

ちなみに、0番台と100番台のわかりやすい見分け方は、0番台にはクーラーがあるが100番台にはない。したがって100番台は窓の上部が開く構造・・と思います。

キハ40やキハ54のように、窓全開タイプだったら、もっと乗りに来ているね。

 

午前11時21分、新夕張行普通列車(2627D)発車! 

※写真9:乗客5名のキハ150。今日もいい旅になりそうだ。

 

千歳駅の発車シーンは、動画でどうぞ。

(撮影時間:57秒)

 

午前11時25分、石勝線の起点、南千歳駅に到着。

(※写真は午後2時15分着の2629D)

あれ? プラットホームにも駅弁の売店があるぞ? 北海道では、ここだけかな?

え~!土曜日も営業? やられた~苦笑

※写真10~12:人生、いろいろあるね・・

 

午前11時26分、南千歳駅を発車した2627Dは、まもなく左に大きく曲がり進路を南から東に変える。

電化複線から非電化単線に変わり、車窓の景色も街並みは消え、北海道らしい自然豊かな風景が続く。

 

東へ続く直線区間で、キハ150は一気に加速し、只今、時速は90km。

キハ40よりは、かなり馬力があり。

夏の景色です。

※写真13・14:定番の直線区間を後方から撮影。遠くに見えるのは馬追丘陵(南千歳~駒里信号場)

 

直線区間を終えると、列車は上り坂を左に曲がりながら長さ約2kmの追分第一トンネルに入り、トンネルを抜け、午前11時38分、西早来信号場に到着。

 

第二追分トンネルの手前で、今旅の最大のお目当て!釧路発札幌行「キハ283系・特急おおぞら4号」との列車交換のため6分停車。

 

キハ150はドア付近から前方(後方)への眺めがワイドなので、立ちっ放しになるけれど、ここが特等席。

「いつ来るのかな?」と思いながら、ドキドキでカメラをじ~と構えるが、愛用のコンパクトデジカメは軽量なので、こんな時は助かる。

でも、連写がほぼできない(知識不足で使いきれない)ので、いつも一発勝負!

お~来た~!パチリ!

※写真15・16:本日最大のミッションはこれで終了。ほっ・・(西早来信号場)

 

その後の「特急おおぞら4号」は第一追分トンネルを通過し、下り坂を右に曲がりながら進み、ロングレールの直線区間を高速で走り抜ける。時速はおそらく120km。

キハ283系は何度も乗ったな~「想い出がいっぱい♬」だ。

次の写真は、南西側から撮影した釧路発札幌行「特急おおぞら4号」。

※写真17~19:定番の直線区間を前方から撮影。遠くに見えるのは馬追丘陵(南千歳~駒里信号場)

 

北西側から撮影した、夏の釧路発札幌行「特急スーパーおおぞら6号」は動画でどうぞ。

(撮影時間:25秒)

 

午前11時44分、2627Dは西早来信号場を発車。

第二追分トンネルを通過し長い直線区間に進むが、だんだん雲ってきたね。

この直線区間を終えると列車は左に大きく曲がりながら室蘭本線の跨線橋を通過し、進路を北に変えて、まもなく追分駅に到着する。

この辺りは天気の分岐点。進行方向右側の(南の)太平洋側は晴れているが、北の日本海側はきっと雪だろう。

※写真20・21:室蘭本線・追分~苫小牧間は全て複線。1970年代までは、岩見沢や夕張から追分駅に到着した、長編成の石炭運搬列車が、ここを力強く走ってました。

※写真22:D51牽引の石炭運搬列車(かつての追分駅)

 

午前11時49分、列車は追分駅1番線(1番ホーム)に到着。運転士さん交代のため3分停車。

 

「ここで交代なんだ」と、ぼ~と見ているうちに、追分駅の写真は取り忘れ・・この日の追分駅は雲り、積雪少し。

写真は2022年12月17日の追分駅です。

石勝線と室蘭本線が交差する追分駅。奥が新夕張・岩見沢方面で、駅を通過する特急列車や貨物列車は、中央の2番線を使用する。

※写真23・24:現在の列車ダイヤでは7分停車。更にこの日は、列車交換する「特急おおぞら4号」が数分遅れたので、向かいのホームまで行ってパチリ! 長めの停車時間は、いつも幸せを与えてくれる。

 

午前11時52分、2627Dは追分駅を発車。

 

※写真25・26:跨線橋から撮影。地域の人々がとてもフレンドリーで、いつも挨拶や言葉を交わしています。

 

跨線橋を通り抜けると、石勝線も室蘭本線も右に大きくカーブ。

※写真27:午後3時9分、追分駅を発車した釧路行「特急おおぞら7号」が跨線橋を通過(後方から撮影)

 

列車は室蘭本線に別れを告げ、国道や道東自動車道の跨線橋を通り抜け、直進区間を東へ快走。

 

夏は進行方向左側に牧草や畑が広がり、北海道らしい景色に出会いますよ。

※写真28:2018年夏の乗り鉄旅。キハ40の車窓から(東追分信号場)

 

冬の車窓の景色は、動画でどうぞ。

釧路発札幌行「特急おおぞら1号」の車窓の景色で、午前7時38分頃、東追分信号場を通過。独特のエンジン音がいいね~!

(撮影時間・56秒)

 

東追分信号場を通過した2627Dは右に曲がり、上り坂の直線区間を軽快に進んでいる。

※写真29:石勝線名物・直線区間(東追分信号場~川端)

 

この区間を走るキハ150を、進行方向から撮影したのが次の写真。

跨線橋を通過した列車は、紅葉が進む森の中を右に曲がり、まもなく川端駅に到着です。

※写真30・31:絶景!11月上旬、初雪前の石勝線(東追分信号場~川端)

 

追分駅で2人降り、只今、乗客は3人。

開放的な車内で、みんなマーペースで鉄道の旅を楽しんでいますよ~!

 

 (つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!冬の石勝線・室蘭本線」をご覧いただき、また、2022年も「北海道ローカル線旅日記!」をご訪問いただきまして、誠にありがとうございます。

 

皆様にとって、2023年がより良い一年になることをご祈念申し上げます。

どうぞよいお年をお迎えください。