倶知安駅3番線(2番ホーム)に到着した「SLニセコ号」は、SL(蒸気機関車)とDL(ディーゼル機関車)の入替作業のため、午後1時20分、1番線に移動。

 

倶知安駅には3本の線路があるが【駅舎に近い方から1番線(ホームなし)、2番線(1番ホーム・長万部行き)、3番線(2番ホーム・小樽行き)】、入替作業は3本の線路を全て使用する。

実はこれが見たかった!

 

 

※写真1~3:1番線に移動した「SLニセコ号」

 

午後1時25分、SLは客車から切り離され少し前に移動。

機関士さん(=運転士さん)が片手に持ったハンマーで、SLを小刻みに軽くたたいている。これは打音検査。音を聞いて異常の有無を確認。

これぞプロのなせる熟練の技!

※写真4:初めて見る人は不思議に思うかも?

 

SLの後ろにあるのは給水用のホース(と思います)。石炭と水がないとSLは走らないので補給は大事。

 

打音検査が終わると機関士さんはSLに乗り込み、やがて煙がもくもく上がり始めた。出力を上げていると思うが、これが凄い!

 

※写真5・6:30人以上の人がホームに残り、皆さん、食い入るようにSLを見つめたり、撮影したり。

 

では、動画でどうぞ。SLはまるで生きているようだね。

(撮影時間:18秒)

 

午後1時35分、小樽発長万部行普通列車(2両)が2番線(1番ホーム)に到着。

反対側のDLから見ると、このような感じです。

午後1時41分、長万部発小樽行普通列車(2両)が3番線(2番ホーム)に到着。

反対側のDLから見るとこのような感じですが、ホームには誰もいません。人気の差は歴然・・DLも魅了あるけどな~

 

この3者勢ぞろいは何と1分・・泣

あっちこっち駆け足でパチリ、パチリ、忙しい~!

午後1時42分、2番線(1番ホーム)から長万部行普通列車が発車。これで2番線が空きました。

 

SL君、次は何をするのかな?

3番線の列車が発車するまで、ここで待機のようだね。

午後2時4分、3番線(2番ホーム)から小樽行普通列車(山線の主役の一人・キハ150)が発車。

これで3番線も空きました。

※写真7~14:午後1時30分~午後2時4分頃の倶知安駅

 

いよいよ機関車の移動開始!

 

最初にDLの移動が始まるが、それを知っている人たちがこちらに来ましたね。

DL君、観衆は少ないけれど、みんな見ているよ~

バックで(左へ)移動。

線路切替ポイントの向こう側へ移動し一旦停車。その後、2番線(手前の線路)へ前進し一旦停車。

次は、SLが前方の線路切替ポイントの向こう側へ移動し一旦停車。そこから3番線をバックで通過し、線路切替ポイントの向こう側へ移動(上の写真の切替ポイントの奥)。一旦停車します。

次の写真は、DLが2番線に停車した後、SLが3番線をバックで移動している時に撮影したものですが、わかりますか?

線路切替ポイントの向こう側で停車したSLは1番線へ前進し、客車の後方に連結。

SLの後方から撮影すると、このような感じです。

この後、2番線のDLが前方の線路切替ポイントの向こう側へ移動し、一旦停車。

そこからバックで移動し客車の前方に連結。

時刻は午後2時30分。これで一連の入替作業が終了。関係者の皆様、お疲れ様でした。

 

ここまで見届けた人は数人ですが、子どもの頃、故郷の駅で似たような光景をよく見ていたので、私にとっては夢のような時間!ラストイヤーに間に合って本当によかっです。

 

気がつけばホームには静けさが戻り、ディーゼルのエンジン音とSLの排気音だけが、穏やかに響いている。

 

おや?綺麗な花だね・・私もやっと、車両以外のものが目に入るようになりました。苦笑

おっ、名所案内だ。「スキーの町・くっちゃん」!いつかまた羊蹄山を見ながらニセコでスキーを楽しみたいね。

この列車はニセコ駅まで回送列車ですが、私は「DLニセコ号」と名付けて愛着を持ってます。いいよね~この編成。

後方からもパチリ! 

最後の一人になってしまった。後ろ髪を引かれる思いだが、ぼちぼち帰ることにしよう・・泣

※写真15~26:午後2時5分~午後2時50分頃の倶知安駅

 

また来るね・・

 

 

※写真27~29:シンボルは雪だるま!いつまでも忘れることはない倶知安駅 (写真28は2023年6月撮影)

 

午後3時13分、「ピー」とDLが甲高い汽笛を鳴らし、「ポォー」とSLがそれに応えた。「DLニセコ号」は倶知安駅を発車。

 

「DLニセコ号」はニセコ駅までは回送運転し、ニセコ駅からは再び「SLニセコ号」(札幌行)となる。倶知安駅の発車時刻は発車時刻案内のとおり午後4時18分。

 

その後の勇姿は、動画でどうぞ。

※快走!DLニセコ号(比羅夫駅・11月上旬。撮影時間・29秒)

※力走!SLニセコ号(比羅夫駅・11月上旬。撮影時間・59秒)

 

人生のどん底にいた時に元気をいただいた「SLニセコ号」。

ラストランまであとわずかだけど、最後まで元気に走り続けてね。

 

ありがとう・・心から感謝しています。

※写真30:SLニセコ号の記念グッズと想い出の乗車券

 

(終わり)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!函館本線・SLニセコ号」をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 

北海道は暖かい秋から、急に冬到来。北海道は太平洋側や道東を除き、多くの所が雪景色になったと思います。

 

旅日記も次回からは冬モード。「冬の石勝線・室蘭本線」(2021.12~2022.1)を、ご紹介します。