午後0時28分、SLニセコ号は蘭越駅2番ホームに到着。

夢のような時間は終わったが、ここからはディーゼル機関車(DL)の牽引で旅が続く。

 

蘭越駅の名所案内は面白い。「温泉がご馳走です」とは・・笑

確かに、ニセコ山麓にはいい温泉があって、スキーをした後にどっぷり湯に浸かると「なんて幸せなんだろう!」といつも思ってしまう。

 

そして蘭越町のもう一つのご馳走と言えば、美味しい「お米」。今日だけの「ご当地駅弁」はないのかな? 

DLニセコ号(正式名称はSLニセコ号です)の発車時刻が迫ってきた。

停車時間が4分では、窓側席を確保するために乗り口付近で待つだけで精一杯。

SLの撮影は諦めよう・・泣

乗車がOKとなり、早速、進行方向左側の窓側席を確保。これで帰りはSLの煙に包まれることなく、ニセコの景色を満喫できる。DLニセコ号も楽しむぞ~!

 

停車時間がもっとあれば、橋を渡って1番ホームからSLニセコ号を撮影したかった。(右側が2番ホーム・奥がニセコ方面)

いつもは静かな蘭越駅。

※写真1~7:いいね~曲線区間にある蘭越駅。1両編成の気動車は、2020年3月から活躍しているH100形気動車(愛称・デクモ)

 

「ピー!」ディーゼル機関車の甲高い汽笛が響き、続いて「ポォー!」とSLの豪快な汽笛が大空一杯に轟く。

午後0時32分、DLニセコ号は蘭越駅を発車。

 

早速、窓を開けて車窓の景色を楽しむ。

やっぱり、これだよな~最高です!

9月下旬から10月中旬にかけて3回乗車したので、景色の変化も十分満喫。

今、奥から手前に走っています。

待ってました、絶景ポイント・尻別川鉄橋!ここは徐行運転でしょ。

秋が進むと紅葉も美しい。遠くに見えるのは、スキー場のメッカ・ニセコアンヌプリ(標高1308m)。

ここはSLニセコ号で黒煙にすっぽり包まれた場所。(※北海道ローカル線旅日記!函館本線・SLニセコ号②で、煙に包まれながら鉄橋を通過した場所と同じです)

 

DLニセコ号では、安心して車窓の景色を楽しめる。もちろん、煙に包まれるのは幸せですよ・・笑

10月中旬は秋色に染まってきた綺麗な景色が、車窓を流れ続ける。

尻別川の近くを走る山線。まもなくニセコ駅です。

午後0時56分、ニセコ駅に到着。

※写真8~16:山線の醍醐味を直に味わう(蘭越~ニセコ)

 

車窓の景色でお腹が一杯になってきたが、SLの姿がないと少し寂しいな・・

※写真17:写真がない時とはポスターが活躍

 

逆戻りしますが、ニセコ→昆布間のSLニセコ号(10月中旬)を、動画でどうぞ!

 

「まもなく発車」を知らせる鐘の音が、昭和の雰囲気を醸し出す。なんかいいね。

(撮影時間:26秒)

 

3秒後・43秒後に汽笛あり。

(撮影時間:58秒)

 

原生林の森を走る「SLニセコ号」、4秒後に汽笛あり。(風ノイズ強めです)

(撮影時間:35秒)

 

ここで釧網本線からC11-171が友情出演です。おや?メッセージが来ているぞ。

「北海道はもうすぐ冬到来。「SLニセコ号」ではありませんが、今冬も「SL冬の湿原号」で、皆様のお越しをお待ちしております。」了解!

※写真18:いつまでも活躍して欲しいC11-171。「SLニセコ号」の奇跡の復活を願って・・

 

時は2014年秋の午後5時。ニセコ駅に山線の主役の一人、キハ40(長万部行普通列車)がやって来た。

あれ?誰か写っている・・笑

おっ、3両編成だ。平日は列車通学する高校生で賑わうのだろう。

夕日に映えるヨンマル。

※写真19~21:倶知安駅で「SLニセコ号」の乗り鉄旅を終え、その後立ち寄ったニセコ駅でパチリ。今となれば宝物です。

 

「乗り鉄旅」再開。

午後0時57分、DLニセコ号はニセコ駅を発車。車窓から後方車両や、

左カーブで羊蹄山、

右カーブでも羊蹄山、

紅葉、尻別川、ニセコアンヌプリを眺めながら→

※写真22~25:車窓の景色を満喫(ニセコ~比羅夫~倶知安)

 

→午後1時16分、倶知安駅2番ホーム(3番線)に到着。

 

あ~終わってしまった・・SLニセコ号は今秋(2014年秋)がラストラン。

今日が乗車最終日になるかもしれないので、車内を撮影して、お客さんの最後に降りよう。

 

「昭和」にタイムスリップしたレトロな車内。丸い照明が、いいんだよね。

あ~煙突がある!あそこにストーブがあるんだ。人が混んでいて気づかなかった・・泣

懐かしい窓の鍵。指を掛けるところを見ると、いつもアヒルさんの口を思い浮かべていたな~ もう見ることはないので記念にパチリ!

さて、降りようか・・

すっかり気に入っていた1号車。後方の車窓から眺めるカーブのアングルを、きっと忘れることはないだろう。

 

ちなみにスハフ42は、1951年から製造された国鉄スハ43系客車に属し、急行列車などに使用された客車とのこと。独特の香りに歴史を感じるね。

なるほど! お客さんがすぐに降りたのは、皆さん、我先にSLの記念写真を撮りたかったんだ。

えっ、もう発車するの?  知らなかった。だから皆さん、急いでいたんだ。

私もあわててパチリ!

※写真26~31:比羅夫~倶知安間の車窓の景色と、DLニセコ号・倶知安駅到着

 

午後1時20分、SLニセコ号はバックしながら(=DLが牽引しながら)駅のホームを離れ一旦停止。その後、SLが牽引しながら1番線に移動する。

 

ホームを去るお客さんもいるが、ここからがもう一つの楽しみが始まりますよ~

 

(つづく)

 

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!函館本線・SLニセコ号」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

北海道は晩秋から初冬を迎えつつありますが、この旅日記で、秋の「乗り鉄旅」を味わっていただければ幸です。