札幌~函館間には、海線(札幌~東室蘭~長万部)、山線(札幌~小樽~長万部)と呼ばれる2ルートがありますが、今回は海線の旅。

 

札幌~函館・本州を結ぶ大動脈なのでローカル線ではありませんが、非電化、単線区間もあり、普通列車で車窓の景色などを楽しむ旅なので、ご紹介します。

 

まずは海線らしい景色を一枚!

※写真1:北舟岡駅からの眺め

 

ここは2022年6月中旬の東室蘭駅。

これまで「特急北斗」に乗って札幌~函館間を何度も往復したが、いつか東室蘭~小幌間を普通列車で旅してみたい思っていたので、やっとそれが実現する。

天気に恵まれ、どんな旅になるか楽しみだ。

 

旅のスタートは、午後0時28分東室蘭発豊浦行普通列車(476D)。これに乗って北舟岡駅まで行こう。

 

おっとその前に、函館発札幌行「特急北斗7号」が午後0時24分、東室蘭駅に到着する。

車両は1994年3月に衝撃デビューし、2022年9月に第一線を退くキハ281系。

いつ見納めになるかわからないので、記念写真を撮っていこう。

午後0時25分発車。

※写真2・3:かつて札幌~函館間を最速2時59分で結んだキハ281系。高馬力に振り子機能、本当に速かった。

 

急ぎ橋を渡り、写真を撮って豊浦行に飛び乗る・・セーフ!

※写真4:H100系気動車(愛称:DECMO(デクモ))

 

初乗りデクモ。ワクワクしてきたぞ・・

午後0時28分デクモ発車!

 

ディーゼルエンジンで発電しモーターを回すシステムなので、車内に流れるエンジン音は、他のディーゼル気動車とは全然違う。発車時に「ぐわ~ん」と音はするが、その後は静か。まるで電車のようだ。

 

476Dは港湾都市・室蘭を通り過ぎ、黄金(こがね)駅付近を走っている。

時速は100km以上、ロングレールということもあり、その走りは実に滑らかだ。

 

進行方向正面に、蝦夷富士こと羊蹄山が見えてきた。これは特急列車では見れない景色。デクモの魅力である。

※写真5:前後左右の車窓の景色が楽しめるデクモ(黄金駅付近)

 

それでは黄金~稀府(まれっぷ)間を走るデクモを、車内動画でどうぞ。

(撮影時間:59秒)

 

午後0時51分、476Dは単線区間の北舟岡駅に到着。列車交換のため4分停車。

いいしょ・・北舟岡駅。ず~と来たかった!

海に面した人気の駅。ここで降りよう。

うわ~いいね~

早速、橋の上に移動しカメラを構える。急げ~

午後0時53分、函館発札幌行「特急北斗9号」が通過!

(撮影時間:27秒)

 

午後0時54分、デクモも発車。

(撮影時間:48秒)

 

さて・・しばらくの間、橋の上で素晴らしい眺めを楽しもう。最高ですよ~

 

午後1時54分、札幌発函館行「特急北斗12号」が通過。

午後2時1分、豊浦発東室蘭行普通列車が到着。

東室蘭駅から乗ったデクモの、折り返し列車だね。

爽やかな夏空の下、波音に包まれた1時間半。いろんな人が訪ねて来ました。

海を眺めながら、何かを語っているご夫妻・・きっと若かった頃の素敵な思い出を、語っているのでしょうね・・

 

では、後日撮影した北舟岡駅との出会いを二つ紹介します。(そうなんです・・また来てしまいました・・笑)

 

午前11時26分、下りの貨物列車が「特急北斗8号」との列車交換のため1番線に停車。遠くに見えるは有珠山。列車交換がなければ2番線を通過します。

 

午後0時11分に通過したのが、東室蘭駅で撮影した「特急北斗7号」。

さて乗り鉄旅を続けよう。

午後2時19分、東室蘭発長万部行普通列車(478D)が到着。

列車交換のため4分停車。高校生が結構降りてきたね。高校時代を思い出すな~

午後2時23分、函館発札幌行「特急北斗11号」が通過。

さて、デクモに乗って小幌駅に行こう。

午後2時24分、478Dは北舟岡駅を発車。

※写真6~18:東の北浜駅(釧網本線)、西の北舟岡駅。心に残る海辺の駅です。

 

次の伊達紋別駅で乗客が降り、車内はローカル線の雰囲気。まもなく豊浦駅に到着する。

※写真19:美しい車窓の風景を満喫(洞爺~豊浦)

 

豊浦駅で更に乗客が降りたので、車両後方から車内をパチリ!

小幌駅に行く人、いるのかな?

豊浦駅を過ぎると海岸線に断崖絶壁が迫る所が散在し、短いトンネルが増えるが(後方から撮影)

浜辺に出るとこのとおり・・いいね~

※写真20~23:快適な車内、変化に富んだ美しい車窓の景色を楽しむ(豊浦~大岸)

 

午後2時59分、478Dは礼文駅を発車。

次はいよいよ「小幌駅」。

礼文駅の手前で海に別れを告げた室蘭本線は、ここから山間区間に入り、

礼文華トンネル(2,759m)を抜けると、待っているのはトンネルの間にある小幌(こぼろ)駅。

 

お~見えてきた~!デクモもトンネル内でスピードダウン。

特急列車だとあっという間に通り過ぎるので、よほど目を凝らしてないと気づかない小幌駅。とても感動的な瞬間だ・・笑

午後3時6分、小幌駅に到着!

 

近くに民家はなく、鉄路でしか来れないと聞く日本屈指の秘境駅!遂に初上陸!

※写真24~29:まるで山線・礼文~小幌間

 

やった~!ばんざーい!🙌

 

(つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記・夏の室蘭本線(東室蘭~小幌)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

 この日は抜けるような青空だったので、空も海も青く、素晴らしい景色が眼前に広がりました。