今回ご紹介するのは、釧網本線の冬の人気列車「流氷物語号」!

流氷がオホーツク海を南下し接岸する季節に合わせて、2017年冬から1日2往復運行しています。(網走~知床斜里・1月末~2月)

※写真1:網走発知床斜里行「流氷物語3号」(北浜駅付近)

 

オホーツク海や流氷などを、車窓からのんびり眺めることができる素晴らしい列車ですが、一番の驚きは、地域の鉄道愛好家の皆様が、その運行に深く関わっていること。

車内放送・物品販売・案内・車内の環境整備(換気・消毒)などは、地域の方々が担当しているので、アットホームな雰囲気を感じます。

 

それでは、2021年2月下旬の旅、スタート! 

 

午前6時56分札幌発網走行「特急オホーツク1号」に乗り、午後0時17分、網走駅1番ホームに到着。

曇天だが天気予報は午後から晴れ。

今日は「流氷物語号」を楽しむぞ~

「特急オホーツク1号」は旭川行「特急大雪4号」となり、午後0時35分、網走駅を発車する。

北の大地を30年以上走り続ける、キハ183系気動車。今日も本当にお疲れ様。

※写真2・3:この姿もいつまで見れるのかな?  一日も長く活躍して欲しい。

 

網走駅で美味しい駅弁を買う予定だったが、心は完全に「流氷物語号」モード!

駆け足で橋を渡り3番ホームへ。毎週のテニスが、こいう時に活かされる・・笑

 

おっ、いた~! 1両目はキハ40「北海道恵みシリーズ」の「道北・流氷の恵み」(キハ40・1720)。

2両目は同シリーズの「道東・森の恵み」(キハ40・1779)。

いや~これは、たまらんね~ 

今冬から、かつてのファミコンゲームの名作「北海道連鎖殺人・オホーツクに消ゆ」とコラボしたと聞いていたが、ヘッドマークがその証。ゲームファンが、この列車に乗っているのかも・・

早速、乗車記念証をゲット!

ちなみに、初代・流氷物語号は、キハ54・ラッピング車(青・白)の2両編成でした。(車両運用・2017.1~2020.2)

 

※写真4~9:地域の方々の熱意と共に走る「流氷物語号」(網走駅)

 

午後0時45分「流氷物語3号」は網走駅を発車。

網走の市街地を通りトンネルを抜けると、やがて進行方向左側にオホーツク海が現れる。

 

残念ながら流氷は沖に去ったようだが、車内に響くガタン~ゴトン~ガタン~ゴトン~♬の走行音と、車内放送の名調子が心地よく、流用物語号の世界に、すぐに引き込まれる。

※写真10:流氷をはじめ沿線の自然など、地域の情報を丁寧に伝える車内放送は乗客に人気。乗客から拍手が起きることもあるそうです。やっぱり旅はいいわ~

 

午後0時57分、列車は北浜駅に到着。

 

停車時間は9分なので、ホームに降りて記念写真を撮ろう。

これがサボ(列車の行先表示板)。

2021冬は全席自由席。

乗客の皆さんが目指すのは、駅隣にある展望台!すごい人だかりだ。

その気持ちわかるな~展望台からの眺めは格別なので・・

※写真11~15:北浜駅の一コマ。遠くに望む知床半島の知床連山。知床斜里行「流氷物語号」は北浜駅で10分程度停車します。

 

午後1時8分・北浜駅を発車した列車は、午後1時16分・浜小清水駅に到着。

列車後方に見える三角錐のフレトイ展望台からは、流氷に覆われたオホーツク海が広がるが、流氷の動きは活発なので、絶景に出会えるか否かは運次第。

幸運でれば駅北側の浜辺からも、非日常的な世界に出会いますよ。

(※「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・流氷編」(2019年12月~2020年1月投稿)より)

 

午後1時17分・浜小清水駅を発車。

※写真16~19:浜小清水駅の一コマ。網走行「流氷物語号」は浜小清水駅で10分以上停車。浜小清水駅に併設している道の駅には地域の特産品などもあり。

 

列車は進行方向左側に広がる森林に沿って進み、その後、海岸線付近を東に走り続ける。

進行方向左側にはオホーツク海が広がり、知床連山が近づいてきた。

※写真20:流氷物語号の釧路行回送列車(4729Dに連結)を後方から撮影(浜小清水~止別(やむべつ))

 

午後1時35分「流氷物語3号」は知床斜里駅に到着。

列車はこの後、網走行「流氷物語4号」となり、午後1時48分、知床斜里駅を発車する。

知床斜里駅はスタイリッシュな駅だね。

「流氷物語4号」の発車時刻が迫ってきた。

駅員さんが見送っているが、何と・・トロンボーンの「銀河鉄道999」演奏付き!

これはビックリ!歓迎の気持ちが伝わってくるな~  ありがとうございます。

※写真21~23:知床斜里駅の一コマ。こちらも手を振って、おもてなしの気持ちに応える。なんかいいね!

 

あっ!「銀河鉄道999」で思い出した!

大学生の時、釧路発函館行「特急おおぞら」の食堂車に乗っていたら、富良野駅から「ゴダイゴ」が乗ってきて、何と隣の席に着席!

 

前夜放送したTBSの超人気番組「ザ・ベストテン」で旭川から出演していたので、「もしかしたら会えるかも?」なんて、あり得ないことを考えていたら、本当にそうなってしまった。

 

椅子が足りないようだったので一つ持っていったら、メンバーにニコリとされ有頂天!いい時代だったな~笑

 

さて・・列車は斜里町の市街地を通り過ぎ、直線が続く海岸線にやってきた。

進行方向右側に広がるオホーツク海!

いつ見てもいいね~ 流氷はないが、穏やかな海の姿に十分満足。

(右側後方・遠くは知床半島)

 

(右側前方・遠くは網走・能取岬)

では、動画をどうぞ。

(撮影時間・35秒。客室にて)
 

流氷が海を覆うと、車窓の景色は一変するんですよ。(※「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・流氷編」(2019年12月~2020年1月投稿)より)

※写真24~27:釧網本線の人気スポット・知床斜里~止別間

 

では、流氷接岸時の動画もどうぞ!

(撮影時間・29秒。2024年2月・デッキにて。カチカチ音は連結部分の音です)
 
列車は海岸線を離れ進行方向右側に続く森林地帯の側を走り止別駅を通過。その後、止別川鉄橋を通過し左に大きくカーブ。

ここは撮り鉄さんに人気の絶景ポイント!車窓の景色も見所がありで徐行運転で通過。
※写真28:オホーツク海に浮かぶ流氷と知床連山。よく見ると遠くの右側の流氷に一部蜃気楼あり(と思います。夕方のニュースで報じられてましたので)。2024年2月の編成は2021年とは逆ですね。(止別~浜小清水)
 

午後2時33分、列車は北浜駅に到着。停車時間は1分だが、結構、乗り降りがある。

きっと北浜駅展望台の眺めを楽しんだり、駅レストラン「喫茶・停車場」で食事をしたりするのだろう。迷う・・どうしよう・・

 

もたもたしているうちに、午後2時34分、列車は北浜駅を発車・・泣

流氷接岸!

まるで大雪原のようだ。

※写真29~31:北浜駅を発車した網走行・流氷物語号(流氷接岸は2024年2月)

 

午後2時46分「流氷物語4号」は網走駅3番ホームに到着。

 

やれやれ・・着いたな。

札幌駅を午前6時56分に発車して約8時間。さすがに少しぼ~としているわ。

でも「鉄分補給」はバッチリ!

※写真32:楽しい流氷物語号(網走駅)

 

さて、これからどうしよう・・?

今回の切符は「北海道フリーパス」。便利でお得な乗り放題!

いい情報を得たので、まだ乗ろう! 

俺って貧乏性か?・・笑

 

 (つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・流氷物語号」をご訪問いただきまして、誠にありがとうございます。

 

2022.2月は悪天候が多く、道内の鉄道が運休になることもあり、乗る機会を逸した方もいると思いますが、流氷物語号は2月27日(日)が最終運行日。次の週末がラストチャンスです。

 

私もそうですが・・都合がつかず今冬の乗車が叶わない方は、この旅日記で旅気分を味わっていただければ幸です。来冬は乗りたいですね!