午前9時35分、旭川発稚内行普通列車(4323D)は佐久駅に到着。

現在、北海道では7駅しかない、ひらがな読み2文字の駅です。

郷土資料館「佐久ふるさと伝承館」を兼ねているので、きっと、地域の方々が集まり談笑しているんでしょうね。

午前9時35分、佐久駅発車。

ちなみに4323Dが発車した後、夕方までに佐久駅に停車する列車は、午後0時42分にやって来る稚内発名寄行普通列車(4326D)のみ。とても貴重です。

 

実は40年前(1981年)、午前9時に稚内発札幌行「急行宗谷(6両編成)」が、佐久駅を発車してました。

 

旭川発稚内行「急行礼文(3両編成)」との列車交換のためですが、役場庁舎のない地区の駅に、格の高い急行列車が停車するのは珍しく、興味深々・・

 

当時、貧乏学生だったので列車には乗れず、時刻表を見ながら妄想のみ・・笑

・・ということで、特別な思い入れがある佐久駅でした。

 

午後0時42分、4326Dは佐久駅を発車。

乗り鉄さんへ・・「起きてますか~ここから絶景区間だよ~!」

 

※写真1~8:来てよかった佐久駅! 40年前の午前9時にタイムスリップしたい。

 

その後の4326Dの様子です。まもなく音威子府駅に到着です。

(撮影時間・17秒。筬島~音威子府間)
 

夏空はいいね~

※写真9:道路の向こう側にある天塩川は、左から右へ流れています。(佐久~天塩中川)

 

午前9時43分、天塩中川駅に到着。

これは歴史を感じる駅舎だな~

こんにちは!

いつも赤いポストがお出迎え。

午後2時29分になると、稚内発旭川行「特急サロベツ4号」が到着。

 

地域の方々が数人乗り、車掌さんが視差確認をして「ピ~」と笛を吹き発車。

乗りたい・・

 

※写真10~16:お気に入りの天塩中川駅

 

その後「特急サロベツ4号」は、まもなく音威子府駅に到着です。

今日はこれで我慢しよう・・泣

(撮影時間・28秒。筬島~音威子府間)
 

天塩中川駅の「わがまちご当地入場券」ではキハ261系「特急スーパー宗谷」が登場(2000年)。当時は6両編成だったね。裏面のキハ54を見ると、上り列車が2番線に入線。現在は1番線に入線です。

※写真17:値打ちあり!天塩中川駅の「わがまちご当地入場券」

 

さあ、旅を進めよう。

天塩中川駅を発車した4323Dは森の中を進み、歌内駅に停車後、

 

午前9時59分、問寒別駅に到着。

この色の車掌車駅舎は、初めて見たな~

※写真18~20:列車は林業で栄えた「丸太押し相撲発祥の地」中川町から、酪農が基盤の幌延町へ進む。なお、歌内駅は2022年3月のダイヤ改正に伴い廃止となりました。残念。

 

これはいい!

幌延町は無人駅を「秘境駅」として観光資源にしているんだ!

では、一駅ずつ進んでいこう。

※写真21:観光パンフレット「とよとみ・ほろのべ~サロベツ時間×サロベツスマイル~」より

 

問寒別(といかんべつ)駅を発車した列車は、問寒別川を渡り、

午前10時2分、全国区の人気を誇る糠南駅に到着!

これが糠南駅か・・酪農地帯にポツンとある駅です。

ここが停止位置・・笑

ホームの板が新しい。最近改修したのかな?
ちなみに駅舎(物置)の中には旅人がいて、暑いのでドアを開けています。笑

駅舎の内部は、一人だけの待合室!

入口を閉めると駅舎?笑

1955年に国鉄本社ではなく地方管理局の判断で設置された糠南駅。

当時は駅ではなく「仮乗降場」として誕生したので全国の時刻表には表示されず「時刻表に載っていない駅」として全国の鉄道愛好家に知られる存在となり、1987年4月、国鉄分割民営化に伴い、遂に駅に昇格!

 

板張りのホームと物置の待合室が話題を呼び、全国から旅人が訪れる幌延町一番の秘境駅となりました。

 

地域の方々の熱意で実現した駅!この物語を知ってここに来ると、感慨深いものがありますね。

 

お~凄い!

駅名標をモチーフとした携帯クリーナーも販売しています。 今も売っているのかな?

(※幌延町役場で販売しています。郵送対応あり。お問い合わせ先は(代)01632-5-1111)です。)

 

午前11時30分頃の糠南駅。

札幌発稚内行「特急宗谷」が接近!士別駅で2時間半あった差が1時間半に縮まっている。とこかで追い抜かれそうだ。

 

あっという間に通過した「特急宗谷」は、この後、山裾を走り・・

まもなく出会う景色がこれです!

進行方向の左側に、突如現れる天塩川。

お見逃しのないように・・

※写真22~33:今旅7箇所目の板駅・糠南駅と絶景・天塩川(問寒別~糠南~雄信内)

 

終点・稚内駅までは、およそ80km&2時間。完全乗車の旅も3分の2まで終了。

このように旅日記を綴っていくと、2017夏の旅が昨日のことのように感じますね。

 

 (つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏の宗谷本線・完乗編⑩(旭川駅~稚内駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

新型コロナの感染拡大傾向に歯止めがかかってきたので、来月には感染防止対策を十分行いながら、秋の鉄旅に出掛けられるといいですね。