午前8時49分に豊清水駅を発車した稚内行普通列車(4323D)は、午前8時54分、天塩川温泉駅に到着。

一度見たら、忘れられない駅だな~

屋根が妙に可愛いい・笑

ホームが木造の通称・板駅。その長さは車両1両分もない。

「カンカンカンカン・・」 停車中は車両後方が踏切にかかり「開かずの踏切」になるが、あまり困ることはなさそうだ。

 

列車は定刻どおり、静かに天塩川温泉駅を去っていく。

タンポポにも、青空にも映える天塩川温泉駅。

また、ぶらりと訪ねてみよう・・

※写真1~7:今旅6箇所目の板駅!天塩川温泉駅

 

日本最北のキハ40(名寄発音威子府行普通列車(4329D))が、午後5時32分、天塩川温泉駅にやって来た。

 

天塩川温泉駅に到着。踏切にも停車。

午後5時33分、発車です。

 

※写真8~12:キハ40「北海道恵みシリーズ~道北・流氷の恵み」(2021年8月)

 

ちなみに、駅の西側を流れる天塩川の近くに「音威子府(おといねっぷ)住民保養センター天塩川温泉」があります。

駅と天塩川温泉を結ぶ連絡バスはありますが、お越しの際は、お気をつけ願います。

この熊さんなら、いいのだが・・

 

※写真13~15:駅近くの看板。遠くにある建物が「音威子府(おといねっぷ)住民保養センター天塩川温泉」(2021年8月)      

 

天塩川温泉駅を発車した列車は、鉄道交通の要所・音威子府駅を目指して走っているが、天塩川の両側に広がる平地がだんだん狭くなり、名寄盆地の北端にやって来た感じがする。

※写真16:この林は高木だな~ここは宗谷本線で一番の豪雪地帯。鉄道を守っていただき、ありがとうございます。(咲来(さっくる)~音威子府、進行方向左側後方)

※写真17:高馬力のキハ54。直線区間はスピードアップ!(咲来~音威子府、進行方向右側前方)

 

列車は人口約700人、北海道で一番小さな村・音威子府村にやって来た。

 

※写真18~19:奥に見えるのは音威富士。お~スキー場発見!滑りたい!(咲来~音威子府)

 

午前9時5分、列車は音威子府駅に到着。

ホームで写真を撮っている人がいるね・・私と同じ乗り鉄さん(笑)

※写真20・21:キハ54も乗客も、音威子府駅で一休み(※写真171・172は、午後4時5分・音威子府駅着の4327D)

 

音威子府駅をご紹介します。(※停車時間が短いので、後日、訪れました。)

北上してきた宗谷本線は音威子府駅から西に向かいますが、東(オホーツク海側)に向かったのが、1989年5月に廃止になった国鉄・天北線(南稚内~音威子府)。

 

1977年の時刻表を紐解くと、宗谷本線の上り(旭川方面)が11本、下り(稚内方面)が9本、天北線の下り(稚内方面)が8本の旅客列車が発車。この発車本数は現在の2倍で、そこに貨物列車が加わり、更に寝台急行が午前0時頃と3時頃にやって来て、昼夜問わず賑わっていたと思う。

鉄道交通の拠点として、豊富な森林資源の搬出で栄えた音威子府駅。

 

これは珍しい!駅の行先表示も木製なんだね。

後ろを振り返ると、音威子府駅名物の「常磐軒」~音威子府そば~!これは絶対外せない。

 

国鉄・天北線が接続していた頃は、音威子府駅の停車時間は長く、多くの乗客が駅そばを堪能していたと思う。

私もそこにいたかった・・

待ってました!楽しみにしていた「月見そば」を、いただきま~す!

じゅるる・・これはうまい!

凄い!村のポスターにもなっている!

今も旅人に人気の「音威子府そば」。

でも・・ご店主の方がお亡くなりになり、現在は休業中とのこと。

悲しい知らせですね・・ご冥福をお祈り申し上げます。

 

美深駅に続き2017年7月にゲットした音威子府駅の「わがまちご当地入場券」。

 

おっ、これはビックリ!

キハ40・タラコ3両の臨時快速「常盤号」が登場している。

今は宗谷本線でタラコを見れないので、これはとても貴重だ。

そして・・宗谷本線と言えば豪雪を切り裂くラッセル車!

このポスターは何度見てもいいね~

かつての音威子府駅。宗谷本線と天北線の列車が停車、いい時代でしたね。

駅舎内には天北線資料室があり、懐かしい貴重な品々が展示。

あら~これは凄い!

稚内~札幌間を天北線経由で約7時間かけて結んだ「急行天北」。

 

そして通過駅でのタブレット交換!

このシーンはとても珍しい。写真を撮っている理由が、よ~くわかる。

※写真22~31:音威子府駅での様々な出会い

 

さて、音威子府駅を発車する前に・・

日本最北のキハ40(名寄発音威子府行普通列車(4329D))は、午後5時6分、美深駅を発車。

※写真32:美深駅に停車中の4329D

 

発車シーンです。

(撮影時間:38秒)
 

その後、音威子府村の市街地を通り、

午後5時45分、終点・音威子府駅に到着。

この姿は、いつまで見れるのかな? 

ここで折り返して名寄駅へ発車するまで、目に焼き付ておこう。

※写真33・34:宗谷本線からの引退が迫っているキハ40(音威子府駅)

 

午後5時54分。音威子府発名寄行普通列車(4328D)は、まもなく発車です。

(撮影時間:59秒)

 
※写真35:天塩川温泉駅付近を走る音威子府発名寄行普通列車(4328D)
 

終点・稚内駅までは、あと130.1km&3時間。距離的にも時間的にも、丁度、半分までやって来た!

 

さて、ここから旅も後半戦。

天塩川や利尻富士が、どのような姿を見せるのか、とても楽しみですね。

 

 (つづく)

 

*追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏の宗谷本線完乗(完全乗車)編(旭川駅~稚内駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

北海道は35度以上の猛暑日が続くなど、記録的な暑さが約20日間、続いています。

暑い夏は好きですが、今日も最高気温が38度を超えている所があり、道民にとってはさすがに暑すぎです・・苦笑

 

新型コロナ感染が急拡大しており、何ともはがゆい夏ですが、「北海道ローカル線旅日記」で旅気分を感じていただければ幸いです。