ガタン~ゴトン~♪ガタン~ゴトン~♪

澄み切った青空の下、根室行普通列車(5629D)は軽やかな走行音と共に、別寒辺牛(べかんべうし)湿原を東に進む。

 

心に残る車窓の景色と、自由に動ける余裕の車内・・

とっても幸せです!笑

列車は大きな右カーブに差し掛かり、

ここを通り過ぎると、別寒辺牛湿原も後半へ。

 

あれ?電柱が低いぞ?

ズブズブの湿原地帯なので、通常の電柱が立たないのかもしれない・・

よいしょ・・よいしょ・・進行方向左側にある山の斜面にやって来た。

 

ここの眺めは、撮り鉄さんの人気スポット!

遠くに白く見えるのが厚岸湖、近くの雪原は川面が結氷した別寒辺牛川。

おっ、列車接近!パチリ!

この景色は素晴らしいね~

曲線好きとしては、たまらない絶景だ!

ポスターなどで何度も見たが、やっと直に眺めることができた。

 

湿原を横切る鉄道は、釧網本線・塘路~茅沼間や根室本線・白糠~音別間など日本国内でも数少ないが、このような景色を近くで見れるのは、おそらく花咲線だけ。希少価値は極めて高いと思う。

 

 

 

※写真1~10:花咲線の主力・キハ54が別寒辺牛湿原を駆け抜ける。(厚岸~糸魚沢(いといざわ))

 

夏は緑豊かです。

※写真11:「地球探索鉄道・花咲線」PRポスター

 

撮影場所を少し西に戻して、根室行普通列車(5629D)をパチリ。

広大な風景を、のんびり走る1両編成のディーゼル列車。

大好きな花咲線の鉄道風景です。

※写真12~14:絶景!別寒辺牛湿原を走る花咲線(厚岸~糸魚沢)

 

ここからは乗り鉄旅・再開!

列車はまもなく、大きな右カーブに差し掛かる。(進行方向右側前方)

右カーブを通過すると、進行方向右側後方にカラフルなテントを発見!

あれは冬の風物詩「氷上わかさぎ釣り」の釣り人テント。

凍り付いた別寒辺牛川の上に、陣取っている。寒さの厳しい季節ならではだな~

あら・・こちらにも発見!

ここは、たくさん釣れるのかな?

※写真15~17:冬の好天日には釣り人で賑わう別寒辺牛湿原(厚岸~糸魚沢)

 

列車は別寒牛川に架かる鉄橋を通過。

 

お~何だ、これは?

エゾ鹿さんの足跡は、まるでアートのようだ。

冬、川面にある緑のまま凍った植物はエゾ鹿の好物と聞くので、夕方になるとそれを探しに、別寒辺牛川にも姿を現しているのかもしれない。

次は反対側(進行方向左側)の車窓の景色。

湿原を流れる別寒辺牛川は、とても穏やかですね。

※写真18・19:夏冬の別寒辺牛川(厚岸~糸魚沢)

 

次は進行方向左側の冬景色。

夏は緑豊かな湿原も、冬は雪原に様変わり。

※写真20:この旅、初登場!進行方向左側の車窓の景色(厚岸~糸魚沢)

 

午前9時15分、糸魚沢駅に到着。

あ~着いてしまった・・泣

厚岸湖から別寒辺牛湿原と続く絶景区間は、糸魚沢駅でほぼ終了。

 

でも、よかったな~!

およそ10分だったが、これだけ内容の濃い区間は、あまりないと思う。

花咲線は凄い・・

 

あっ、そうだ!私の友人が高校時代、茶内駅から厚岸駅まで列車通学していたが、こんな素晴らしい区間を毎日のように乗り鉄していたとは・・彼は何と贅沢な高校時代を過ごしていたのだろう・・

 

※写真21~23:糸魚沢駅到着と同駅を発車した根室行普通列車(地球探索鉄道ラッピングトレイン・2020年2月)

 

糸魚沢駅を発車すると、湿原エリアもやがて終了を告げる。

夏になると、色彩豊かな車窓の景色が待っている。

 

 

※写真24~26:魅力一杯!大自然を走り続ける花咲線(糸魚沢~茶内)

 

午前9時25分、花咲線の中間地点・茶内駅に到着。根室発釧路行普通列車と列車交換のため10分停車。

 

釧路駅から休みなく、ず~と車窓の景色を眺めていたので、ここで少し休憩しよう。

 

※写真27・28:茶内駅に停車中の根室行普通列車(5629D)

 

乗り鉄旅は、まだ往路の半分。

この先は、何が待っているのだろうか?

今後の展開が、とても楽しみだ。

 

 (つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!冬の花咲線(釧路駅~根室駅)」をご訪問いただきまして、誠にありがとうございます。

 

スケジュールが立て込みブログアップが遅れ、楽しみにされていらっしゃる皆様には、大変お待たせいたしました。

 

新型コロナウイルスの影響で自由な旅が難しい状況が続いておりますが、少しでも旅気分を味わっていただければ幸いです。