日本の最も東を走る鉄道「花咲線」!

根室本線(根室~釧路~滝川)の一部ですが、根室~釧路間(135.4km)は花咲線(愛称)として広く親しまれています。

 

花咲線には「花咲駅」がありましたが、残念ながら2016年3月26日廃止。

今回は花咲駅廃止前(2016年2月)の乗り鉄旅などを、ご紹介します。

 

朝の釧路駅・・

子どもの頃、地下1階のステーション・デパートで買物をして、標津線・根室標津行「急行しれとこ」に乗って帰ったことを、ふと思い出す。

※写真1:昭和の香りがする釧路駅。いつまでもこの姿でいて欲しい。

 

早速、釧路駅へ行こう。

今日乗るのは午前8時11分発・根室行普通列車(5629D)。

おや?4番ホームに停車しているキハ54が、5629Dなのかな?

※写真2:釧網本線「快速しれとこ」にも乗りたいし・・身体がふたつ欲しい・泣

 

駅弁買って、すぐに4番ホームへ移動。

嬉しいね~、今日は雲一つない快晴!

寒さで空気はピリッとしているが、その分、澄んでいて、車窓の景色は十分期待できる。

今日も素晴らしい旅になりそうだ。

 

 

まずは進行方向右窓側席を確保。これで海や湿原の景色を楽しむことができる。

しかも今日は余裕の車内。思う存分、前後左右の車窓の景色を楽しめそうだ。

・・と思いきや、その後、外国人観光客と通学生などが少し乗車。

ぬか喜びでした・・笑

 

※写真3~7:車両は可愛い動物入り座席シートのキハ54-507。確か廃車になった0系新幹線の再利用だったように記憶してますが・・

 

午前8時11分、釧路駅発車!

1番ホームには乗車率の高い、札幌行「特急スーパーおおぞら4号」(キハ283系)が入線しているね。

※写真8:冬の花咲線乗り鉄旅、いよいよスタートです!ヤッホー!

 

釧路駅を発車するとすぐに、列車は最初のビューポイント「釧路川鉄橋」にやってきた。

 

天気のいい日は厳しい寒さになる釧路。

気温は氷点下10度。釧路川も冬の風物詩「蓮の葉氷」で覆われている。

※写真9:進行方向(根室方面)の車窓の景色

 

 

※写真10・11:進行方向右側後方(釧路市中心街方面)の景色

 

釧路川鉄橋は釧網本線(釧路~標茶~網走)の列車も通るので、標津線(標茶~根室標津・1989年廃止)と釧網本線に乗り、何度も釧路に行った私にとって、馴染みの深い橋。

子ども頃、この眺めを見ては「釧路に来たな~」と、わくわくしてました・・笑

 

朝夕は花咲線・釧網本線を走るキハ54が(ローカル線としては)頻繁に通過。

朝は特にしばれます・・

※写真12・13:厳冬の朝、釧路川鉄橋を渡るキハ54(釧路~東釧路)

 

2月は夕陽とのコラボが美しいですよ。

 

 

※写真14~16:静寂な夕方、釧路川鉄橋を渡るキハ54(釧路~東釧路)

 

午前8時16分、東釧路駅に到着。

ここで根室発釧路行普通列車(5624D)と列車交換。

午前8時18分、東釧路駅を発車。

夜の列車交換。釧網本線・釧路行キハ54から、花咲線・根室行キハ54を見送る。

※写真17~19:釧網本線との分岐点・東釧路駅

 

ちなみに東釧路駅で列車交換した釧路行普通列車は、釧路発札幌行「特急スーパーおおぞら4号」に接続。

この乗り継ぎを利用し、札幌方面に行く人が結構いるのだろう。

※写真20:花咲線の列車(2番線)と「特急スーパーおおぞら(1番線)」は、釧路駅で円滑に接続しています。

 

列車は釧路市の市街地を離れ、雪に覆われた湿原地帯を、時速約80kmで軽快に走り出す。

※写真21:車両後方の眺め(武佐~別保(べっぽ))

 

夏は緑の大地に様変わり(武佐~別保)。夏の花咲線もいいですよ~

釧路発根室行「快速ノサップ」に乗ってパチリ!(2019年8月)

※写真22・23:霧が晴れた夏の花咲線!貴重です。

 

さて、ここで今日の朝食。

待ってました!釧路の名物駅弁「いわしのほっかぶり鮨」。

温かいお茶といっしょに、いただきま~す!

※写真24:一口サイズなので食べたり、車窓の景色を見たり・・乗り鉄に便利!

 

午前8時26分、別保駅に到着。

 

数人降りて、すぐに発車。

 後方からパチリ。

※写真25~28:釧路町別保の市街地を走るキハ54

 

別保の市街地を過ぎると、列車は山間の湿原地帯を走り出す。

いいね~まっすぐ伸びる線路。これも花咲線の魅力。気持ちがスッキリ~!

 

あれ?

線路の真ん中にたくさんの足跡が・・

エゾ鹿さんの通り道なんだね。

さすが、鹿銀座・花咲線!

※写真29:朝日に輝く雪景色も、冬、好天が続く花咲線の魅力!(別保~上尾幌)

 

列車は曲線続きの坂を上り、峠にあるトンネルを通り抜け、曲線続きの下り坂を進んでいるが、高馬力のキハ54は、この難所もさほど苦にせず走っている。

さすが冬にも強い!

ただ、エゾ鹿さんには要注意!

列車は、衝突を避けるため「ピー」という甲高い汽笛「鹿笛(かてき)」を時々鳴らし、線路上に鹿がいると急に減速。

大自然を走るローカル線は大変だ。

※写真30・31:トンネル前後から延々続くエゾ鹿の足跡!衝突しないことを祈る(別保~上尾幌)

 

ここは原生林の森の中。夏に乗ると、このような車窓の景色に出会います。

 

NHK-BS3の人気番組「呑み鉄本線日本旅・夏の花咲線」で、六角さん、「原生林と酒は合いますね~」と語り、缶ビールを美味しそうに呑んでましたね。

 

※写真32・33:深い森の中を走る花咲線(別保~上尾幌)

 

花咲線乗り鉄旅は、始まったばかり!

どんな旅になるのか、楽しみです。

 

 (つづく)

 

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!冬の花咲線(釧路駅~根室駅)」をご訪問いただきまして、ありがとうございます。

 

また、本年も「北海道ローカル線旅日記」をご覧いただきまして、心から感謝申し上げます。

 

2020年は新型コロナウイルスの影響で未曾有の事態となりました。

皆様にとっても大変な一年だったと思いますが、健康に十分留意され、よいお年をお迎えください。

 

来年も旅日記を続けますので、どうぞよろしくお願いいたします。