午後1時55分、峠下駅を発車した増毛発深川行普通列車(4930D)は、曲線が続く上り坂を進み、留萌本線最大の難所・恵比島峠に向かう。
※写真1:紅葉が進む山中を走るキハ54(峠下~恵比島・10月中旬)
恵比島峠を越えた4930Dは、曲線の下り坂をブレーキ音を響かせながら進むが、冬は雪が2m以上も積もる恵比島峠。
吹雪の日もキハ54は、一人ぼっちで奮闘しているのだろう。
※写真2:ローカル線の魅力一杯・留萌本線!(峠下~恵比島・9月下旬)
恵比島峠を通り抜け、直線区間が多い石狩平野にやって来た。
まもなく恵比島駅(明日萌駅)に到着。
恵比島駅を発車。(後方から撮影)
※写真3~5:峠越え、お疲れ様!(峠下~恵比島~真布・9月下旬)
午後2時4分に恵比島駅を発車した4930Dは、楽しみにしていた真布(まっぷ)駅に近づいていく。
「呑み鉄本線日本旅・夏の留萌本線」で六角精児さんが「凄い!映画のセットみたいだ!」と感動し「プラットホームが板張りの通称・板駅。これだけで既に秘境駅!」と語っていた真布駅。
全て木造で、味わいがあるな~
小さいホームに比べて木造の駅舎が随分大きい! MAP(地図)駅にしたら、もっと珍しいかも・・
午後2時8分、4930Dは真布駅に到着。
初代「真布駅」の駅舎は三角屋根だったんですよ。
ステンレスボディーがまぶしいね。
いってらっしゃ~い!
これ以上下がるとホームから落ちるので、どアップになってしまった・・苦笑
では、いってきま~す!
※写真6~12:真布駅に到着後すぐに発車する4930D。もう少しここにいたかった・・残念。
真布駅を発車した列車は、次の石狩沼田駅を午後2時12分に発車。
キハ54は沼田町の市街地を去ると、右にカーブ。「雨竜川橋梁」通過し→
→石狩平野に広がる田園地帯を横切るように、直線区間を快走中。(進行方向左側)
車両後方をパチリ。
※写真13~15:石狩沼田~秩父別(9月中旬)
午後2時17分。列車は秩父別駅まで戻ってきた。ここからは大好きな田園風景スポットが始まる。車窓の景色が楽しみだ。
※写真16~19:正面とホーム側では外壁の色が異なる、印象的な秩父別駅
秩父別駅を発車し国道の跨線橋を通り抜けると、進行方向左側に田園風景が広がってきた。何度見てもいいね~
真っ青な日本海と、豊潤な彩りに染まった田園風景は、留萌本線を象徴する景色です。
※写真20・21:留萌本線に乗って実りの秋を満喫(秩父別~北一已・9月上旬)
函館本線と合流した4930Dは、終点・深川駅にまもなく到着する。
深川駅を出発して3時間20分、ほとんど列車に乗りっぱなしの留萌本線・乗り鉄旅も、終わってみればあっという間。
不覚にも途中でうたた寝しましたが、本当に楽しい旅となりました。(笑)
※写真22~25:4930D・午後2時28分深川駅到着
増毛駅までお供していただいたキハ54・528とキハ54・529君、ありがとうございました。
深川駅の車両基地で一休みかい? 私も一休みするわ・・
※写真26:午後2時35分、深川駅を去る4930D
あてにしていた留萌駅の駅弁を買えなかったので、お腹がぺこぺこ・・(泣)
まずは駅近くで、全国第二位の生産量を誇る深川名物・お蕎麦を堪能しよう。
駅近くの「和風れすとらん・ふじ屋」さんに駆け込み「海老天麩羅そば」をいただきま~す!
美味しいね~やっと元気になりました。お洒落なお店です。また来よう。
※写真27:人気の名店「ふじ屋」さん。
さて・・深川駅に戻ろう!
えっ? 何で?
それは、深川駅で販売の「留萌本線の記念グッズ」。懐かしいな~硬券入場券。 昔はこれだったね。
あれ? この普通乗車券を使えばよかったのかな・・?
※写真28~30:留萌本線記念グッズ(深川駅)
普通列車乗り放題の「道北一日散歩きっぷ」を買ったことだし、日本海に沈む夕陽を車窓から楽しむ、本日2度目の留萌本線・乗り鉄旅に行こう!
この企画、睡魔との戦いかも・・
午後3時44分、旭川発増毛行普通列車が深川駅に到着。
あれ~?この列車、さっきまで乗っていたキハ54・529。
深川駅の車両基地で待機していると思ったら旭川駅まで回送列車として戻り、間髪入れず旭川駅を発車し深川駅へとんぼ返り。こりゃ大変だ。
※写真31:フル回転のキハ54・529(深川駅)
午後4時9分、旭川発増毛行普通列車(4929D)、深川駅を発車!
実は、この日の天気予報は「晴れのちくもり」。西からやって来る雲が、どうか遅くなりますように・・
午後5時8分、留萌駅を発車。
列車は日本海沿いを走るが、はたして空模様はどうなのだろうか?
午後5時12分、瀬越駅到着。
残念!水平線の上には分厚い雲が・・
浜辺をよく見ると、背中を丸めて座っている大人の姿を発見! あの人の気持ちがわかるな~私もがっくり・・(泣)
※写真32:車窓から夕陽を眺めるこの企画・・無念の惨敗(瀬越駅)
別な日に、またここに来ました。
どうしても夕陽の風景を見たくて・・
本当に綺麗です。来てよかった!
しばらくここで佇んでいよう。
日没後の夕焼けも美しいですね。
※写真33~35:いつ見ても魅了される日本海の夕陽(瀬越駅前の浜辺より)
(つづく)
※追伸:「北海道ローカル線旅日記!夏秋の留萌本線」をご訪問いただきまして、ありがとうございます。