深川駅から西に進んできた留萌本線は、留萌駅から進路を南に変え日本海沿岸を走り、終点・増毛駅を目指していく。
留萌~増毛間は2016年12月4日を以って95年の歴史に幕を閉じるので、今日出会うすべての光景を記憶に止めたい。
※写真1:このシーンもあと僅か!留萌~増毛間を走るキハ54(箸別~増毛)
さあ、乗り鉄旅を続けよう。
午後0時4分、留萌駅に到着した深川発増毛行普通列車(4925D)は、列車切り離しなどにより13分停車。駅探索、早速開始!
※写真2:切り離し作業終了後の4925D(留萌駅1番線)
駅改札口です。あ~、あった~!
留萌駅名物・数の子のオブジェ!でかいな~(笑)
さすが「数の子の生産量・日本一」の留萌市。留萌千望高校の生徒さんも企画・制作で重要な役割を果たしたんだね。脱帽です。
魚卵好きの六角さんも「呑み鉄本線日本旅・秋の留萌本線」でこれを見て驚き、笑ってました。
おっ、これはありがたい。 留萌~増毛間が廃止になるので、その間にある8駅が全て紹介されている。
どんな駅に出会うのか、楽しみになってきた。
※写真3~5:駅舎内の様子(留萌駅)
留萌駅といえば、六角さんが峠下駅で堪能していた、この駅弁!
※写真6:留萌駅名物~にしんおやこ弁当~これで何と(当時)890円!
でも・・この駅弁、前日に予約が必要なんです。忘れていた・・(泣)
今朝、急に思い立った乗り鉄旅。無計画ぶりがまたも露呈。(苦笑)
時間がないので「名物・にしんそば」もパス・・もう、ダメ・・(笑)
※写真7:留萌駅立ち食いそば
さて、ホームに戻ろう!
遠くに見える住宅街を通り抜けると、きっと日本海の大海原が待っているはず。どんな景色が待っているのかな?
※写真8:発車を待つ深川行普通列車(手前1両)と増毛行普通列車(奥2両)
昔は羽幌線(留萌~羽幌~幌延・1989年廃止)が乗り入れていた留萌駅。
1977年の時刻表を紐解くと、当時の留萌発の旅客列車は、深川行が12本(うち急行4本「るもい」「ましけ」「はぼろ」)、増毛行が8本、羽幌線・幌延方面行が8本(うち急行1本「はぼろ」)で計28本。
現在の2倍近い旅客列車と貨物列車が留萌駅を発車してました。
私も羽幌線・留萌本線(幌延~留萌~深川)経由で、約5時間50分かけて幌延と札幌を結ぶ「急行はぼろ」に、一度乗ってみたかった。子供の頃、時刻表でチェックしていたので・・笑
午後0時17分、多くの乗客と旅の期待を乗せ、4925Dは留萌駅を発車。
※写真9・10:さらば・留萌駅!増毛に向けてレッツ・ゴー!(留萌駅)
留萌駅では廃止を惜しんでか、増毛までの乗り鉄旅を楽しむ地元の方々が多く乗り、ほぼ満席状態。
通路やデッキにも人がいて、列車内を行き来きできないので、この席でじっくり車窓の景色を楽しもう。
留萌駅を発車した列車は最初からスローペース。増毛駅までの16.7kmを30分かけて、のんびり走る。
切通しを左に曲がりながら住宅街を通り抜けると、進行方向右側に日本海の大海原が広がってきた。
うわ~綺麗だな~!
夏らしい真っ青な大空と日本海!
期待どおり、来てよかったね。
※写真11:これぞ夏の留萌本線(瀬越駅付近)
午後0時21分、瀬越駅到着。
※写真12:進行方向後方の写真です。
※写真13:やはり瀬越駅の売りは夕陽
※写真14:浜辺で眺めていたい・・
時間をお昼に戻して・・
瀬越駅を発車すると進行方向右側に「ゴールデンビーチるもい」が広がってきた。
キャンプを楽しむ人はいるが、お盆を過ぎるとさすがに海水浴客はゼロ。
そういえば大学時代、札幌から留萌本線と羽幌線を乗り継ぎ、臼谷駅で降りて海水浴に行ったことがあった!
確か4両編成の列車も、海岸も、海水浴客でびっしり。今では信じられませんね。
※写真15:ゆっくり来たいゴールデンビーチるもい(瀬越~礼受)
礼受~阿分間は、日本海が広がるビューポイント!
※写真16:海岸線に沿って走る礼受~阿分間
でも・・冬になると景色は一変!
吹雪が多い日本海側。列車は「しけ」が続く日本海の側を通りながら、終点・増毛を目指す。
留萌本線はキハ54の独壇場だが、廃止が迫った2016年12月には、3両編成のキハ40が臨時運行。貴重なシーンだね。
※写真17・18:演歌のような風景を走るキハ40(礼受~阿分)
午後0時33分、信砂駅に到着。
列車は海岸線を離れ内陸を走るが、遠くに見える日本海が恋しいね~
※写真19:板駅登場!
午後0時41分、箸別駅を発車した列車はエンジンを唸らせ、上り坂を左に曲がりながら、ゆっくり、ゆっくり進む。
心に残る夕暮れの箸別駅。
国道の跨線橋が見えてきたが、
え~!たくさんの撮り鉄さんがこちらにカメラを向けている。
今度、そこから写真を撮ってみよう。
※写真20~23:日本海を背景に留萌本線を走るキハ54(箸別~増毛)
跨線橋を通り抜けると、進行方向の右側に増毛湾が見えてきた。
待ってました日本海!
遠くに見える防波堤と赤灯台・・子どもの頃、国鉄のキハ22に乗って友だちと海釣りに行ったことを思い出す。カレイやコマイ釣り、懐かしいね・・
※写真24・25:やっぱり海はいい(箸別~増毛)
列車は増毛港の側を、ゆっくり走っているが、時速は何と25km!
進行方向左側には急な斜面があり、徐行運転が続く。
お~ヨット!ここは北海道初の公共マリーナ「ノールマリーナましけ」。
今日の天気ならヨットで海に出てみたいが、似合わないな・・笑
※写真26:初めて見たヨットハーバー(箸別~増毛)
午後0時47分、終点・増毛駅に到着。
すべての乗客がここで一度降車。
皆さん、お疲れ様でした。
※写真27:増毛の街を楽しんで!
4925Dは深川行普通列車(4930D)となり、10分後、増毛駅を発車するが、JR北海道さんが拡声器を使って、そのことをアナウンス。無人駅ならではです。
※写真28:このアナウンスシーンは、都会の人には驚きかも?(増毛駅)
夜の増毛駅。あと3か月余りで、この光景も見れなくなると思うと、とても寂しいね。
※写真29:夜の増毛駅で、ひっそりと発車待機しているキハ54(増毛駅)
(つづく)
※追伸:「北海道ローカル線旅日記!夏秋の留萌本線⑤」をご訪問いただきまして、ありがとうございます。
11月2日にアップし、11月4日に「鉄道ジャンル記事ランキング第1位」となり「こんなことは、もうないだろう」と考え、11月8日の夜、記念に複製版を残そうと思い立ち、眠気の中、パソコンを操作したところ、アナログ人間の弱さが出て誤って記事を削除!茫然・・
慌てて複製版をアップ(11月9日)したものの、「いいね」マークは消え、大ショック!(泣)
11月8日までに「いいね」をいただきました24人の皆様に、あらためてお礼を申し上げます。 ありがとうございました。