午後2時9分、網走発遠軽行普通列車(4662D)は金華駅に到着。

 

女満別駅・東相内駅・留辺蘂駅に続き、石北本線では4回目の列車交換。どんな列車が来るのかな~? このワクワク感が単線の楽しみでもある。 

午後2時16分、キハ40(遠軽発網走行普通列車)がやって来た。1両なんだね。

ここは天気が変わりやすい。常紋峠はきっと曇り空だろう。

そして列車交換。

あれ?両方のプラットホームに小さなお子さんがいる。もう「鉄」なのかな?

午後2時17分、遠軽行は金華駅を発車し、

 

列車泣かせの難所・常紋峠へ進む。

ディーゼルエンジンがうなり始めた。

煙を吐いて奮闘するキハ40。

上り傾斜がきつく、只今、時速約30km!

カメラ(コンパクトデジカメ)を手と結び、少し腕を伸ばしてパチリ。

ゆっくり流れる車窓の景色は最高だ。

ここがスイッチバック方式の常紋信号場で、前方の施設は斜面下の引き込み線。一度でいいから、スイッチバックを体験したかった。

峠の頂上にある常紋トンネルにやっと到着。ヨンマル君、本当に大変だったね。お疲れ様。

 

トンネル建設には苦難の歴史があったので、窓を閉めて、そのことを想いながら通り抜けていこう。

さて、ここまでは2014年夏の「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1,000km!」の様子ですが、ここから遠軽駅まではカメラのバッテリー不足を気にしてあまり写真を撮っていないので、2023年夏の北見~遠軽間の乗り鉄旅をご紹介します。

 

・・ということで、ここは北見駅3番ホーム。気温は既に30度、暑いわ~! ホームの向こうには「玉ねぎ列車」がスタンバイ。

これから乗るのは、網走発遠軽行普通列車(4658D)。この旅日記(夏の石北本線・完乗編)で網走駅から度々登場している「Wタラコ(2両編成)」と同じスジを走る列車で、Wタラコの約1週間後に乗りました。

 

2週連続でキハ40!何て幸せなんだろう。1両目はまたも「タラコ」、ラッキ~!

2両目は「北海道色」で、今日は縁起のいい「紅白2両編成」。これはきっといいことあるぞ・・笑

午前11時37分に北見駅を発車した列車は、北見盆地を快走し金華信号場を通過。只今、山間の上り坂で奮闘中。

では、その様子を動画でどうぞ。

【撮影時間:57秒。エンジン全開も時速は約30km。頑張れ~!(残念ながら画質はあまりよくありませんが、ゆっくり流れる景色や、エンジン音でお楽しみいただければ幸いです🙇)】

 

その後、列車は常紋信号場から常紋トンネルを通過し(後方デッキからパチリ)

トンネル通過後は下り坂の連続カーブをブレーキをかけながら慎重に進む。

 

只今「JR北海道・わがまちご当地入場券(北見駅)」の写真あたりを走っているのかな?

ちなみにここは、撮り鉄さんの超人気スポット「146キロポスト」付近。写真のキハ54は北見発旭川行「特別快速きたみ」(後方から撮影)。一度、乗りたかったね・・残念

なお、この難所を遠軽方面から上ってきた「特急オホーツク1号(キハ283系)」の車内動画は、前編(夏の石北本線・完乗編⑥)でご紹介しています。

 

旅を進めよう。

峠を下りてきた列車はスピードを上げ、夏の石北本線を気持ちよさそうに走っている。

車窓の景色は広がりを見せ、北海道らしい色彩豊かな景色に変わってきた! 

 

青い空に白い雲、そして緑の大地!

素晴らしいね~まるで絵のようだ!

 今日の運命に感謝!笑

それでは、車窓の景色を動画でどうぞ。 

【撮影時間:41秒(金華~生田原・140キロポスト付近)。残念ながら画質はあまりよくありませんが、北の大地をガタン~ゴトン~🎵でお楽しみいただければ幸いです🙇】

 

午後0時43分、列車は安国駅にやって来た。「紅白2両編成」の写真がないので、紅組、

白組は、別々の到着シーン。

いいところに電柱がある安国駅・・苦笑

安国駅がある生田原町は林業が盛んなので、安国駅もウッディー。確か、駅舎内に手作りの木製おもちゃが展示されていたと思うが、記憶違いかも?

安国駅を発車した列車は、

北見盆地以来の長い直線区間を快走中。

ガタン・ゴトン~♬のリズムも速くなってきた!

只今、時速85km。飛ばしているね~
遠軽町の名所・がんぼう岩が見えてきたぞ。

遠軽の街に入り湧別川を渡り、右に大きくカーブすると、

列車は遠軽駅に到着するが、進行方向右側の席に移動し、車窓から前方を見ると・・

 

お~!何と「北海道クルーズトレイン~ザ・ロイヤルエクスプレス」が1番ホームにいるではないか! そうか、今日は運行日なんだ。これはラッキ~!

 

太鼓の音色♬が聞こえるね~ 地元の子どもたちが演奏して乗客を歓迎している。遠軽駅はスイッチバック方式なので、その間に機関車を一度切り離し、こちらに連結したのだろう。

午後0時52分、遠軽駅に到着。

釧網本線・摩周駅以来の再会だが、

いつ見ても品のある美しい車両だ。

縁起のいい「紅白編成」の列車に乗ると、いいことがあるね・・笑

降りたくないな~でも降りるしかない。

 

名残惜しいね・・泣

駅の跨線橋を渡って改札口に向かっているが、おや? 今度はバイオリンの音色♬が聞こえてきたぞ・・

どうやら1番ホームで「ロイヤルエクススプレス」の乗客のために生演奏しているようだ。

 

こまった・・これでは改札口には行きずらい。仕方ない・・演奏が終わるまで階段で待つことにしよう。

【撮影時間:37秒】

 

すごい! こんな素敵な演奏を聴けるとは・・これも「紅白編成」が運んできた幸運かも。恐るべし。

 

ここで聴いて申し訳ない気持ちもあるが、いつか「ロイヤルエクスプレス」に乗って、素敵な旅を楽しみたいと思う。

 

駅前にやって来た。これが遠軽駅!

このような駅は道内唯一、今日も来駅記念にこの写真が撮れて、よかった。🙌

※写真1~37:2014年夏と2023年夏の金華駅~遠軽駅+北見駅でした。

 

次回は2014年夏の旅に戻り、遠軽駅からスタートします。

 

 (つづく)

  

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線・完乗編(網走駅~遠軽駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 

6月は仕事に翻弄され、また週末などの晴れた日にはキハ40を求めて「鉄分補給」の旅に出ていたので、旅日記の更新に時間を要しました。六角さんもNHK-BS「呑み鉄本線日本旅」でお話されていましたが、キハ40やキハ54が姿を消していくと寂しい気持ちになりますね。

 

石北本線のキハ40にも、もっと乗りたかったですが、旅日記に書き記すことで当時の思い出を大切にできるので、アメブロさんに感謝しています。

 

※追伸2(2024.7.22追記)

なお、本旅日記に登場しているWタラコ列車(キハ40・1749、キハ40・1758)は、7月、釧路運輸車両所にて、解体が始まったとのことです。


普通列車として日本最長区間(滝川~釧路)を走る2429Dに乗った時(2014年夏)に、偶然、Wタラコに乗り、それ以来、タラコに魅了されてきました。まるで大切な友人を失ったような感じです・・泣。


2023年夏に石北本線で運良く乗れて、本当によかった。あれが乗り納めだったんだな~

ありがとう。そして、お疲れ様でした。