2月にライカM11を買った。新品。120万円。高いから機能がすごいのか?というと全然そんなことは無くて、ピント合わせも露出も人間がやらなければならない。手ブレ補正機能なんてないから、手ブレも起こしやすい。動画も撮れない。そんな遅れたカメラがニコン、キヤノン、ソニーの最高級機種よりもずっと高いのだ。それが「ブランド」である。







買って3ヵ月。最近ようやく操作に慣れてきた。ピント合わせもコツがわかってきたし、露出もA(絞り優先AE)モードは使いにくいのでマニュアル露出でやるようになった。ただシャッターを押せば綺麗な写真が出来上がるカメラとは根本的に違うのだ。だからこそ1枚1枚考えて撮るという楽しみがある。そんなライカのメリットとデメリットを挙げてみようと思う。


まずはデメリットから。


①ピント合わせが難しい

オートフォーカスではないので人間の手と目で合わせる必要がある。光学ファインダーにある二重像を重ねるとピントが合うのだが、被写体によってはピント合わせがしづらい。人物などはいいのだが、例えば桜の写真などが苦手。


②近接撮影が出来ない

これも構造上仕方ないのだが、70cmまでしか距離計が連動しないので、料理などのテーブルフォトを撮るのが困難


③適正露出にするのが難しい

これは慣れるしかないのだが、絞り優先AEはあてにならないということはわかった。マニュアル露出で、ISOもマニュアルで設定すべき。


④レンズキャップ外し忘れ

これが結構あるのだ。一眼レフと違い、キャップ付けたままでも光学ファインダー覗けてしまうので。


⑤突然のフリーズ

これもM型ライカに特有の症状らしいが、気持ちよく撮影していると突然フリーズすることがある。解除するためにはバッテリーを抜いて再起動しなくてはならないのだが、これが不愉快。SDカードとの相性もあるようだ。


⑥防滴防塵仕様ではない

濡らさないように気を付けないとならず、雨の日には屋外では使いたくない。


⑦扱いに気を遣う

高価なカメラなので仕方ないのだが、やはり傷を付けたくないので、手荒に扱えない。


⑧手ブレしやすい

最新のミラーレスの手ブレ補正機能はすごいが、それに慣れていると、1/30秒のシャッターでも手ブレしていることがある。これも慣れるしかないのだが、機械に頼り過ぎると人間の能力が退化する一例だ。


⑨バッテリーやアクセサリーが高価

本体が高いから仕方ないのだが、スペアバッテリーが28,600円もする。おいそれとは買えない値段である。


⑩視度補正が出来ない

最新のミラーレスなら必ずある視度補正機能が無い。僕はコンタクトを使っているが、裸眼だと使えない。


⑪SDカードがシングルスロット

SDカードが1枚しか入らない。やはりここはダブルスロットにしてほしい所だ。


⑫故障が多い

僕は新品で買ったばかりなので、まだ壊れたりはしていないが、実はかなり故障が多いらしい。新品は2年保証で、僕の場合は、キャンペーンでさらに+1年の延長保証となって計3年の保証だから安心して使えるが、中古だと怖い。壊れやすい上に修理代も高い。中古を買うべきカメラではないだろう。


以上、思いつく欠点を列挙した。次回はメリットについて書く。