台風12号は紀伊半島に甚大な被害をもたらしました。

河川の氾濫によるものと、土砂崩れで多くの死者、行方不明者が出た模様です。

孤立集落もあるようで、被害の全容はまだ分かりません。


死者、行方不明者を出した十津川村、那智勝浦町では避難勧告が出ておらず、一部のキャスターはテレビで判断ミスであるとの見解を述べておられます。

避難勧告は市町村長の権限です。


私は一概に、村長や町長の判断を批判できないと考えています。

山間部では、谷沿い、すなわち川沿いに道が通り、その道を中心に家が建っています。

そのような所では、避難場所へ行くまでのアプローチに危険が多いこと。

避難場所自体が、危険性の少ない場所にあるとは限らないこと。

夜間は暗く、危険察知が遅れること。

上記を考えると、避難勧告を出すタイミングは非常に難しいと思います。


本市でも、ニュータウンは高台にありに、山間部とは距離があるので被害が受けにくいうえに、避難場所も小中学校になっているので、建物的にも問題は少ないのですが、山間部は避難所になっている公民館が、川沿いにあったりして、大雨の時避難することが有効か判断が難しい所があります。


東日本大震災の教訓ですが、天災に対しては、まず自分自信が判断して、行政からの避難勧告が出ずとも、周りの状況を冷静に分析して、早めに避難することが必要だと思います。