人は何かに失敗して、自信をなくしたり、将来に対して不安になったり、弱い自分に腹を立てたり、幸せそうに見える他人に嫉妬を感じたりします。このような感情は誰にでもあり、ごく普通の感情です。しかし、負の感情ばかりにとらわれていると、困ったことに、やがてそこから抜け出せなくなってしまいます。

 スポーツや勉強も含めて、すべてできる人はごく限られた人たちだけです。ほとんどの人はいつも劣等感や失敗経験を抱えながら生きています。周囲から優秀な人と見られた人でも、悩みや劣等感を持っているものです。結局は、自分が抱えている負の面とどう折り合っていくかです。

 人にはもともとマイナス面を超える力が備わっていると思います。自分の好きなことに熱中したり、没頭したりするとき、前向きな大きなプラスの力を発揮したりします。自分の好きなことを力にしながら、負の面と折り合いをつけているのではないでしょうか。

岐阜県高山市小坂の「滝めぐり」