本を読むことは、新たな学びを始めることでもある。自分の外側には知らない領域が広がっている。それを知ることが自分の世界を広げていくことでもある。狭い日常生活に新たな学びの場を設けることで、自分の生きる世界をいくつもつくっていくことができる。読書経験を通じて、人は人生を語り直すこともできる。これまでの人生の前提となっていた価値観を見直し、自分を支えてきた軸足を、別のものに移しかえることもできる。