5月のベルリンフィルのチケットは2、3分で完売しました。
人気公演はチケットを取れるだけでもラッキーですが、在京オケのチケットが数分でなくなるということはなかなかありません。
普段コンサートに通われてる人は、どこの席を買うか毎回迷いますよね。
ここでは席によってオーケストラの音の聴こえ方や、見え方の違いについて書いていきます。
どこに座れば1番いいの?
基本的にS席を買えばだいたい外れはないです。
でもお金持ちは毎回S席を買えるかもしれませんが、筆者のような年収100万円の貧乏ものにはS席はなかなか買えません。
普通の人は少しでも安く、できるだけ良い席を買いたい、そう思っています。
筆者の考える良い席とは、オケのバランスがよく聴こえ、オーケストラ全体を見渡せる場所です。
どのホールでも2階、もしくは3階以上のオーケストラの正面の席が1番良いと思います。
しかし、たまにチケットが取れなくて良い席が買えない場合もありますよね。
その場合どこに座ればいいのか?
それぞれの席の特徴を書いていきます。
1階席について
基本1階席はS席です。
オーケストラの正面なのでどこも良い席ですが、前方の方は注意が必要です。
前の方だとヴァイオリンやチェロ、指揮者しか見えません。
弦楽器や指揮者を近くで見たいという人にはおススメですが、音もよくありません。
やはり近くの弦楽器や、指揮者の唸り声ばかり聴こえます。
管楽器の音は上を通過していく感じであまりハッキリしません。
またオーケストラを見上げるので首も痛いです。
しかし臨場感は抜群です。
そして、終焉後に好きな指揮者に花束を渡せます。
もしかしたら手を出せば握手もできるかもしれません。
そういう人も見たことがあります。
他の客の反感を買うかもしれないのでオススメはしませんが。
また、1階はどこも管楽器や打楽器が見えづらいです。
管打楽器が見たければ2階が無難でしょう。
あと後方で2階の下の部分がある場合もあります。
ここもあまり音が良くないので避けた方がいいでしょう。
2階、3階正面について
ここが一番バランスがいい席です。
席のランクもS~Bでしょう。
音も程よくブレンドし、オーケストラ全体も見渡せます。
もし3階まであれば、より上の席の方が良いという人もいます。
これは個人の好みなので聴きくらべてみてください。
2階、3階横について
ここのランクはA~Cあたりでしょう。
基本、ステージから遠い方が良いです。
ステージの真横だとやはり音のバランスがよくありません。
しかも、上手側にいる場合、上手側の楽器が見えづらいです。
逆も同じです。
ちなみにオペラシティなどのシューボックス型は、どこに座っても見えづらいです。
しかし、ステージに近いと臨場感はありますし、生の音が聴こえるので迫力もあります。
もし、ピアノ協奏曲がある場合、下手側にいると手の動きは見えるかもしれません。
上手だと全くソリストが見えません
ステージ後ろについて
ここはホールによってはないところもあります。
席の中では1番安いだけあり、バランスはめちゃくちゃです。
管楽器や打楽器が良く聴こえるので、バランス重視の人は座らない方がいいでしょう。
しかし、この席を好む人もいます。
ステージの真後ろのため、自分がオーケストラの中に入っているような感じになり、臨場感が半端ありません。
筆者もしかたなく座ることもありますが、普段のコンサートとは感覚が異なり楽しいです。
また海外オケの時は、打楽器奏者が手を振ってくれるかもしれません。
例外的に西本智実さんが指揮の時は1番値段が高くなります。
これは西本智実さんの女性ファンが多く、みんな指揮者の顔を見たいからです。
指揮者の顔が唯一正面から見えるので、好きな指揮者を見たいときは買ってもいいかもしれません。
番外編
筆者も1回だけ買ったことがありますが、オーチャードホールの4階には立見席があります。
チケットが完売した時だけ解放されると思いますが、ハッキリ言って疲れます。
その時のプログラムは山田和樹さん指揮、日本フィルのマーラーの交響曲2番でした。
長い曲だと大変ですね。
当日券のみですが安く聴けると思います。
結局どこに座ればいいのか?
演奏にも好みがあれば、座席にもそれぞれ好みがあります。
同じ演奏でも席が違えば、全く違う聴こえ方になるからです。
どの席がいいのか。
それはホールに通って、自分の耳で聴き比べるのが一番いいと思います。
毎回席を変えて聴いてみるのも面白いです。
もちろんオーケストラの編成や配置、プログラムも考慮して最終的に席を決めるといいでしょう。
首都圏にはたくさんのホールがあるので、聴き比べてみるのもいいでしょう。
演奏会は一期一会なので、その時の自分の席を楽しみましょう。
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