お疲れ様です😊

最近また見応えある骨太な日本映画に出会いました。


かって北海道警察の刑事であり後に銃刀法違反及び覚醒剤取締法違反の罪で収監された稲葉圭昭の自らの体験を書いた著書「恥さらし−北海道道警悪徳刑事の告白」を原作にした映画

日本で一番悪い奴ら」🎞です

事実を元に作られているだけあってなかなか見応えがありましたよ。


ちなみに映画の主人公の名前は稲葉ではなく諸星要一となっています。あくまで原作はモデルで映画はフィクションであるというスタンスでのことかもしれないですね。


柔道の達人であった諸星はその腕前をかわれ特別枠で道警に就職することになります。どこかおぼこさが残り不器用な彼はウダツが上がらず先輩刑事達からも日々罵られ殴られたりもしている。

この辺りの男くさい、ザ・昭和の空気感の描き方がなかなか良かったですね。

〜刑事達は暴力的でめちゃくちゃタバコを吸うし。

そんな時彼に興味を持った先輩刑事が飲みに誘い刑事として生きて行く心得を説く。

「俺らのやらないといけない事は点数だ。ホシ(犯人)あげて点数稼がなきゃ誰も認めちゃはくれないぜ」

アウトレイジな空気を醸し出す先輩刑事を演じるのはピエール瀧でハマり役でありました。

一見まともな事を言っているようですがその点数を稼ぐ為には手段を選ばず裏社会の人間とも仲良くなって情報を掴み犯罪組織の中にスパイを作れとも教えます。

その教えをきっかけにある種の不器用な熱血漢である諸星はまさに「点数を稼ぐ」という一点にこそ警察人生のすべてをかけなりふり構わず、時に違法な行為も交えながらデンジャラスな闇の世界で名を轟かせ行くことになって行くのです。


主人公の諸星を演じるのは綾野剛で文字通り熱演でした。若い頃の周りに女をはべらかす二枚目ぶりも彼であるからこそ納得できたし駄目な男の情けない一面も上手く演じきっていました。沢山の映画に主演する文字通り大スターの綾野剛ですが彼の代表作と言っても過言ではないかもしれませんね。

やがて彼の暴走に道警の上層部もまた加担し更に大きな「点数」を彼ら警察組織にも課して行くあたりからお話はきな臭くなってまいります。後に「稲葉事件」と言われ大きな社会問題になる大スキャンダルなのですがその結末には驚きを隠せませんでした。

警察組織と言う国家権力の陰を真っ向から描いた素晴らしい力作だと思います。


諸星が使うスパイのパキスタン人を演じた俳優さんが上手いなと思っていたらお笑いコンビ「デニス」の1人でした。とってもいい味を出していましたよ。


2016年 日本映画  

白石和彌 監督


今日のジーンズコーデ 👖 ↓


ジーパンにジャケットは

僕のFavorite fashion です


ジャケット → azul

ジーンズ → Uniqlo 

Tシャツ → Uniqlo 


では

また読んだってね😉