今朝の朝刊は主要4紙のうち朝日、読売、産経が高校教科書検定に関する記事を
毎日新聞が特集記事として、不妊に悩む中国人富裕層夫婦を対象とした日本での代理出産の闇ビジネスについて報じてました。
個人的に毎日新聞の記事に注目してるんですが、
このブログでは教科書検定の話題から。
ここでも各紙の性格が現れていました。
読売は他2紙に比べ割と冷静な感じで、「『高校9教科「震災」記述。領土記述が6割増』との報道。まあ事実を書いている、という感じです。
それに対し産経は「唯一慰安婦記述の中学歴史教科書『学び舎』、30校超で採択」と、
これは「灘、筑駒、麻布など有名校がなぜ?」とあるように、完全に慰安婦が記述された教科書を否定することを前提とした報道を採っています。
産経新聞の教科書検定に関する姿勢はやたらハッキリとしていて
それは以下の記事にも読むことが出来ます。
【主張】 「高校教科書 根強く残る偏向に呆れる」
http://www.sankei.com/column/news/160319/clm1603190001-n1.html
本来、報道機関が客観的事実の報道から外れて、自社の主張を強く述べるのは好ましくない所ではありますが、
集団的自衛権を巡る偏向的な記述に
「教科書は執筆者ら個人の意見を披露する場ではない。」
と書いた文には私としても「その通り」と思いました。
反対に、画像朝日新聞。
「『教科書 政府の主張反映』 集団的自衛権や慰安婦問題」
という見出しなのですが、これもまたお決まりの政権批判じみた書き方をしています。
それは社説を見るとよりハッキリと書かれていて
タイトルに「教科書検定 押しつけは時代遅れだ」
そして冒頭から「教科書は、時の政権の言い分を教え込む道具ではない」
と書いてあります。
つまり今回検定で通った教科書は「安部政権の言い分を教え込む道具」であって「押し付け」られたモノなのだそうです。
そう…なんですか?
じゃあ事実と違うという指摘を受けているモノを、さも断定的に教科書に書いて
それを中高生に学ばせることは、特定の思想の押し付けにはならないんですか?
今回の朝日一面記事で特に修正要求個所として挙げられている
「関東大虐殺で虐殺された朝鮮人の人数、数千人」
「南京事件の犠牲者数20万人以上」
→通説がないという指摘によってそれぞれ「数百~数千人」「おびただしい数」に変更。
慰安婦問題について「日本政府が公式に謝罪した」
→「法的に解決済み」という政府の主張が加えられる。
などというのは、上の部分は中国・韓国がプロパガンダとして主張してくる話であって
修正内容はいずれも現政権ではなくとも、過去から「歴史的事実とは異なる」という意見が多くあったものです。
言うなれば中国・韓国の主張に対して日本としての主張を述べているモノです。
ならば、日本の子供に日本の主張の方を教えるのは極めて当然のことであって、何が悲しくて他国のプロパガンダを刷り込ませなければならないんだ、という話でしょう。
現代社会と政治に関する教科書における集団的自衛権に関するコラムでは
「日本が世界のどこででも戦争が出来る国になるのかもしれないね」という先生のセリフが
「平和主義のあり方が大きな転換点を迎えているといえるかもしれないね」に変わった、とありますが
後者に比べ前者は明らかに野党が国民を煽るために振りまいたデマそのまんまではないですか。
これらの記述は明らかに変えられて当然の偏向記述ですよ。
朝日新聞の一面を書いた人はこの点何の疑問も感じなかったんでしょうか?
社説を読むと失笑もので
「国はそもそも教科書の影響力を大きく考えすぎている」
「子供は教科書だけで学んでいるのではない。図書館で調べれば、反対の見方や違った視点の本を知る事が出来る」
「教科書の一言一句に目くじらを立てる検定は、もはや時代遅れではないか」
とあります。
だったら教科書に嘘が書いてあってもいいと言いたいんですか?
子供がメインで学ぶ教科書の話をしてるんですよね?
大学に行って自分で研究することを知るまでは、生徒は教科書に書いてある事を「事実」と認識するものです。
そうでなくとも、受験用の問題は教科書の内容にそった出題が為されます。
教科書に書いてある事は生徒にとって絶対なんです。
それと違う事を答案用紙に書いたら試験に合格出来ないからです。
そんな事も分かりませんか?
頭どうかしてるんじゃないですか?
そんな事言うのだったら、メインの教科書で政府見解を学ばせて、副教材で「反対の見方や違った視点」に触れさせればいい、そう書けばいいじゃないですか?
大体、朝日新聞は過去自分がやってきた偏向報道、
「侵略を『進出』に」の誤報で知られる1982年の教科書誤報事件、
特に去年は社を上げて謝罪した慰安婦問題捏造記事、
それらの反省が出来てないんじゃないんですか?
反省しているのであれば自ら率先して、偏向教科書の是正を訴えていたはずです。
誤った事実を元にした教育というのは
意味がないどころか、有害です。
そしてその教育で育った次の世代が
誤った社会認識の下、社会を営んだらどうなるか
それは歪んだ土台に大きな建造物を積み上げていくのと同じです。
積み上げていくほどに違った角度に曲がり歪んでいくことになるのです。
今まで日本は70年かけて曲がり歪んできたのです。
それがやっと矯正される段階に来たのです。
私はそう認識しています。
しかし、
私が安倍首相が大したものだと思うのは、
安全保障問題にしろ偏向教科書の是正にしろ、いずれも日本にとって必要な変化であったことを
自らが批判の矢面に立つことで断行していることです。
それは様々な意見はあれど、
間違いなく日本の歴史に残る業績であると私は思っています。