5月12日の朝刊は、日経新聞を除く主要紙が
東日本大震災の発生した11日の午後2時46分、各地で犠牲者を悼む祈りが捧げられたことを報じました。

21000人を超える死者・行方不明者・関連死者を出し、今尚約174000人が避難したままという
東日本大震災から5年が経過しました。

https://www.youtube.com/watch?v=1OVgpcxjZvA
「3.11 東日本大震災 釜石市大津波 地元TV局が捉えた魂の記録映像」 

他、当時の状況を記した映像は今見ても尚
強い衝撃を受け、絶句します。


これに関して、私が書けることなんてあまりに少ないです。
私は被災を免れ
大切な人を失ったわけでもなく
会社の同僚には救援物資を届けに現地へ向かった人もいれば
友人の中には震災後のボランティアに参加した人もいたのに

私は何も出来なかった。
他人の救いになるような事など、何一つしていない
5年前の事に関して、私には書いて他人に伝えられるような経験など、ない

被災した人々の筆舌に尽くしがたい悲痛に比べれば
私の言動などあまりに軽い
そう思わざるを得ない です。


当時、飽いた日常に変化を見出すことも出来ずに
それでも欝々と会社に向かって

福島原発が水素爆発を起こした深刻さと
それに反した印象の、テレビで繰り返されるACの「ぽぽぽーん」というCMにドン引きしたこと
何も積極的に動くことが出来なかった自分の不甲斐なさだけが
私にとっての震災の記憶でした。


それは  ともかくとして

東日本大震災というのは
嫌が応にも、「日本のあるがまま」をまざまざと国内外に示したと思います。
ある日突然、大災害によって危機に陥る国
「人が住めない土地」を作り出す原発を多く抱えている国
政治がすぐに混乱する国
停滞感の中、多くの人が先の見えない不安を抱えて生きている国

その中にあって
日本人の持つ、混乱の中にあっても秩序を保つ強い心
他人を思いやれる暖かい心は
海外の人々を驚嘆させ、そして絶賛されました。

※「日本で強い地震の中、飲食店の店員は客を店外に非難させた。
揺れが収まった後、驚くべき事に9割の客が会計のために店に戻った
残り1割の客は、信じられない事に翌日会計のためだけに店にやってきた」
みたいな報道が海外でされたとか。
https://www.youtube.com/watch?v=d8BvriQUmOU
(【海外の反応】「心の底から感動した。」
―東日本大震災直後、日本人の心温まるツイートに外国人が涙-  
書籍化もされましたね。)

私は、色々ありますが やはり日本を愛していますし、
自分が日本人である事を誇りと思っています。
不謹慎ですが震災後、私は強くそれを自覚しました。


今日という日常は明日も続くとは限らない
ある日唐突に 絶望に飲み込まれることになるでしょう。

それでも 今日生きた人間には明日がやってくる。
そうして、あの震災から 気付けば5年が経ちました。

日本は近い将来、極めて高い確率で首都直下型地震、
南海トラフ地震、富士山の噴火という大災害に見舞われることが予想されています。

その時に この日本と
日本に住む人々が いかに今日を明日に繋げてゆけるか
常に考えていかなければならないのだと
非常に僭越ながら 私はそう思っています。