リーディング&カンパニーより


現在、日本は世界で最も魅力的な国。
割安で日本で遊べるのは今だけかもしれない。

米国大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」が2023年10月に発表したランキングよれば、「世界で最も魅力的な国」というカテゴリーにおいて日本が第1位に選ばれ、人口50万人以上の大都市部門では東京が2位に選ばれています。

ここ数ヶ月だけを見ても、マーク・ザッカーバーグ、ジェイ・Z、ビヨンセ、オプラ・ウィンフリー、ジェニファー・ロペスからエド・シーランまで、様々な著名人が日本を訪れており、2022年には、世界一のチャンネル登録者数を持つYouTuber、ピューディパイが日本に移住したことが話題になりました。

外国人が日本のクオリティーの高さをSNSで発信する中で、日本人が海外を訪れたSNSを見ると「ニューヨークのラーメンの値段に驚愕!!」などといった投稿ばかりが見受けられます。

1990年代以降、円高、世界のグローバリズムの中で日本の失われた30年がスタートしました。

しかし、現在の円安、コロナや中国リスクなどを懸念した反グローバリズムの流れは、世界の流れがこれまでとは逆回転になり、日本にとっては失われたものを取り戻していく30年になるのかもしれない。

80年代、90年代は多くの人が米国に憧れました。しかし、現在では漫画やアニメの中で見た日本を実際に体験してみたいという人達が増えている。

映画の中で見たアメリカの何気ない信号機やラジオから流れてくる現地の音楽が、日本人には新鮮に見えたのと同じように、僕らにとっては当たり前のコンビニや満員電車が、海外の人達には新鮮に映るのだろう。

確かに、日本は世界的に割安な国になってしまったのかもしれない。

だけど、割安であるということは、これから何か面白いことをやろうとする若者が入ってきやすいということでもあります。

一昔前は、ニューヨークやパリで有名な芸術家が修行時代を無一文で過ごしたなんて話がたくさんありましたが、現在のニューヨークやパリはとても無名の芸術家が生活できる物価ではない。

宮﨑駿は毛沢東の言葉を引用して「若さ、貧しさ、無名さは創造的な仕事をする3つの条件」と述べました。

アデルも、JKローリングも、エドシーランも、もし恵まれた生活を送っていたら、どうすれば人々に響く芸術を生み出せるのかが分からなかったことだろう。

2016年にアドビが行った調査では、日本は米国を抑えて、世界で最もクリエティブな国に選ばれています。もしかすると、こんなに割安で日本で思いっきり遊べるのは今だけかもしれない。

ロンドンの1200円のサンドイッチよりも、日本のコンビニの300円のサンドイッチの方が全然美味しいことを考えれば、いずれこのギャップは何らかの形で埋まっていくのでしょう。

NISAで資産運用がブームですが、若い時にしっかりとお金を使って、深い事を体験しておかないと、40代、50代になった時に、ただお金だけを持っているつまらない大人になってしまう。

世界の流れがこれまで逆回転している中で、この時代の流れに乗るためには、メディアが伝えている現状とは真逆の発想が求められるのでしょう。


   










日本が失われたものを取り戻していく30年にしたいですねウインクラブラブ音譜