たとえば、あなたが「プロジェクトのリーダーとして、


素晴らしい仲間たちとワクワクしながら働いている」という未来像をイメージしたとします。


すると脳は、それが現在のことだと思い込み、必要な情報や人脈をキャッチするなど、


そのイメージにふさわしい行動を起こします。そうやって未来が現実化するのです。


アインシュタインは、かつてこう言いました。


「想像力が全てだ。それは、人生でこれから引き寄せるものの予告編なのだ」と。


脳は「知りたいこと」「見たいこと」だけを選別する


そこであらかじめ脳に備わっているのが、通称RAS(ラス)と呼ばれる神経の集まりです。


RASは、脳に流れ込んでくる情報を、その人にとって必要なものと、


そうでないものとに振り分けるフィルターのような役割を果たしています。


たとえば空港のロビーのような騒々しい場所にいても、自分の名前がアナウンスされれば、そこだけはちゃんと聞き取れる。


まさに、それがRASの働きです。


夢や目標をまず決める

こんな経験はありませんか?


「赤い車を買いたい」と考えていたら、街なかに赤い車ばかりが走っているように見えた。


あるいは、「犬を飼いたい」と考えていたら、やたらと犬を散歩させている人ばかりが目についた。


偶然だと思うかもしれませんが、そうではありません。


こんな現象が起きるのも、RASが必要な情報を見せてくれるからなのです。


夢を叶える理屈も、それと同じです。


「好きなことで自立する」でもいいし

「家を買う」「年収1000万円になる」

でもいい。


とにかく自分が何をしたいのか、どうなりたいのかをまず決めます。


するとRASが稼働して、それを実現するためのヒントを片っ端から集めてきて見せてくれるのです。


グーグル検索にワードを入力すれば、関連した情報が即座に集まるのと似ています。


目的地さえ入力すれば、自動的にそこへ行ける


RASとは、目的地の住所を入力すれば、そこへ連れていってくれる車のナビのようなものだと考えるといいでしょう。


必要なのは、まず「What?(何をしたいのか? どうなりたいのか?)」という未来の行き先を明確に決めること。


How?(どうやって?)」を考える必要はありません。


ナビを使うときも、大事なのは「どこへ行きたいか」であって、「どのようにすれば行けるか」を考える必要がないのと同じです。


ナビの仕組みを知らなくても、任せれば

確実に道案内をしてくれるように、


夢や目標にたどり着くためのヒントや情報は、RASが自動的に選別し集めてきてくれるのです。


にもかかわらず、とかく私たちは「How?(どうやって?)」のほうを先に考えがちです。


実はそれが、多くの人が夢を実現できない理由です。


たとえば、誰かが成功したら「どうすればあんなことができるんだろう?」とため息まじりに考えてしまいます。


でも、いくら考えてもわからないので、結局、チャレンジすること自体をあきらめてしまうのです。


それにたいていの人は、「How?(どうやって?)」と自問自答をしても、


「資格を取る」「貯金する」など、今の自分が想像できる範囲の答えしか思いつきません。


だから、想像を超えるようなミラクルを起こせないのです。


それについて、ピーズ夫妻がこんなことをおっしゃっていました。


以前、お二人は、「ロシアで本を出版し、講演活動をする」という夢を描いたことがあったそうです。


しかし、当時は冷戦下にあり、ロシアはまだ鉄のカーテンに閉ざされた国でした。


周りの誰もがあきれて「そんな夢は叶いっこない」と断言したといいます。


「誰一人知り合いもいないのに、いったいどうやって実現させる気ですか?」


そう聞かれても、夫妻は笑って「さあ、わかりません」と答えるしかありませんでした。


それでも、彼らはその夢をRASに入力しました。


すると、しばらくしてシドニーである会議に出席したときのことです。


偶然、後ろの席からロシア語なまりの英語が聞こえてきたのだそうです。


話しかけてみると、声の主は、ロシアの政府やマスコミに太いコネクションを持つロシア人でした。


夫妻とロシア人はその場ですっかり親しくなり、彼が窓口になってくれたことで、出版や講演の話はトントン拍子に進みました。


こうして、夫妻の夢はいっきに叶ってしまったのです。


RASに任せておけば、思いもしなかった近道を教えてくれるということです。


夢や目標は紙に書く


夢を入力するときのコツは、頭で思うだけでなく書き出すことです。


しかも、パソコンやスマホではなく必ず紙に手書きしてください。


そうすることで脳の神経が活性化し、RASのスイッチが入りやすくなるからです。


その際も、書くのはあくまでも「What?(何をしたいか?)」だけです。


How?(どうやって?)」はいっさい書かない、考えないことが大切です。


そして、「What?(何をしたいか?)」を書くときは、できるだけ具体的に書くことです。


たとえば「海辺に住みたい」と書いても、それだけではナビにただ「東京都」と大雑把に入力したようなものです。


具体的な住所がなければ、そこへ連れていってもらえません。


どこの海辺なのか、家はどのくらいの広さでどんな間取りなのか……など、


夢や目標は視覚化できるくらい詳細に書き出すのがRASをうまく動かす秘訣です。


夫妻は、思い描いた通り、再び豊かな生活を取り戻したのです。


自分は何をしたいのか? どうなりたいのか?


夢や目標をまず決めましょう。


決めた未来から時間が逆に流れてきて、今のあなたを「そうなる」ように変えてくれるのです。




   







まずは、夢や目標を具体的に決めて、紙に書くことからなんですねウインクラブラブ音譜



わたしも早速書いてみようと思いますおねがいドキドキ