ー 口から入るより厄介な経皮毒 ー
口から入る異物、毒素は胃腸や肝臓という代謝システムを経て、毒がかなりフィルターされて体内にはできるだけ回らないようになっていますが、一方皮膚を通じた経皮毒は、その下の血流に直接乗るので、フィルターもなしで体により直接的な影響があります。
しかも、塗り薬などは皮膚という、もともと入らないところから入れるように分子が小さく作られていて、一旦入ると排出の仕組みは非常に限られています。口から入ったものに比べると、排出されるのがはるかに遅く、むしろ蓄積される量が多くなるのです。
そのため、一度入ってしまうと、脂肪組織など人体のすぐには問題がなさそうなところにしまい込まれて、継続的にずっと体内で温存していることになります。
シャンプーやリンス、洗剤などの日用品の場合は、毎日恒久的に使うことから、危険性が増します。入る量としては、いきなり沢山入るわけではないのですが、継続的に使うことを考えると、長年の蓄積が怖いですよね。
ー氾濫(はんらん)する身の回りの環境化学物質ー
台所用洗剤、漂白剤、防カビ剤、
シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ、入浴剤、歯磨き粉、マウスウォッシュ、ハンドソープ、歯のホワイトニング剤
化粧品、毛染め剤、ヘアスプレー、
抗菌・防臭剤、殺虫剤、消臭剤、抗菌剤、防湿剤、防炎剤、防ダニ剤、防腐剤、洗濯洗剤、柔軟剤、芳香剤、ノミ取り首輪、除草剤、などなど
頭皮は、非常に吸収されやすい部位ですので、シャンプーはしっかり選びましょう。
それから入浴剤。
体温が上昇して毛穴が開いて体が最もリラックスしている時に使うので、体内に入り込みやすいです。
フケ止め、かゆみ止めのシャンプーは、「ジンクピリチオン」という物質が使われていますが、これは、貝がつかないように船底に塗る赤い塗料や、インクジェットプリンターのインクの「防腐剤」として使用されている成分です。強い抗菌作用があり、これが毛根にいる菌を根こそぎ殺してしまうため、かゆみが止まります。
しかし、これが体に安全かというと、全くそうとは言えません。また、菌を殺す=自身の皮膚上の善玉菌も殺していることを忘れないでください。
毛染め、ヘアカラーは非常に危険です。毛髪はタンパク質で出来ていますが、このタンパク質の中まで色を付けるというのは、頭皮の上でものすごい過酷な化学実験をしているようなものです。
たまにならまだいいですが、いつもいつも、というのはやめて、時々はデトックス期間も設けてあげましょう。
あと、爪もそうです。爪をいつもきれいに塗っている人の爪は、毒ももちろんですがまず呼吸ができないので、(爪も呼吸しています!)爪そのものは艶がなくて、割れやすかったり傷んでいることが多いです。
歯磨き粉も、口内は粘膜ですので、化学成分がそのまま体内に入ってしまいます。(皮膚の13倍の吸収率)ですので、自然派のものを選ぶようにするか、量をごく少しに控えたり塩を使うとかをするのがお勧めです。
台所用洗剤も今ではかなり強力なものが使われています。汚れを落とし、強い殺菌力のある陰イオンと界面活性剤を合わせて使っているものまであります。この場合、ゴム手袋をするのがおすすめですが、ゴムの成分にも反応してしまう化学物質過敏症(CS)の方は、綿の薄い手袋をしてからゴム手袋、という手もあります。
化粧品は、接着率が高く、特に塗り込むのでよけいに危険といえます。毎日肌に長時間つけるものには、その成分に細心の注意を払うべきです。
ー経皮毒を受けやすい条件ー
● 分子量が小さいほど入りやすい。
● 塗る量も、通常は多いほうが多い。
● 濃度も高い(濃い)方が入る。
● 部位は、粘膜は入りやすい。
● 皮膚の温度が高いほど入る。なので、シャンプー、リンス、入浴剤は危険。
● 年をとると入りやすい。(加齢による皮膚の防御力の衰え)
● 子供は防御システムが完全でないので、入りやすい。
● 角質層でない、しっとりして、水分が多い部分ほど入りやすい。(まぶたなど)
● 傷があるとそこからすぐ入る。
● 垢すりは非常に悪い。体をノーガードにすることなので。セロテープを貼って剥がすだけで、角質層がとれてしまうくらい。
● 溶解剤と界面活性剤の組み合わせの物は、入りやすくなる。
(参照: 竹内久米司さんのお話より)
アカスリってやっぱり良くないんですね
これらは私が気に入って使っているものです