シェイクスピア、ハムレット、野村萬斎さん、3時間半。
構えてしまう要素たくさんでしたが
膨大な台詞だったけど話の大筋は割と簡単でした。
(これ、ぎゅっとしたら1幕1時間50分じゃない?)
萬斎さん演出なので、ハムレット父(亡霊)は能衣装だし
音楽は和楽器だし、衣装も着物アレンジ風のモノがあったり。
ノーマル(ってなに?)ハムレットをこの先観ることがあったら
きっと、おののくんだろうな 私。
あんなにクローディアス殺すのに逡巡してた割には
うっかりボローニアス刺して、ほぼ「ま、いっか」
王様の手紙に偽文章付け足して、元学友殺させて
ざっくり「あいつら、死んだらしいよ」 て。
結局、クローディアス刺しちゃうなら、最初から YOUそうしちゃいなよ。
完全巻き込まれ一家、可哀想だわ。
ハムレット、厨2病だな
面倒くさくてお喋り。 父母好きすぎるでしょ。
知った人のガイコツを見て「死んだらみんな同じ」って
なんかひとつ成長するハムレット・・・若いなぁ。
ま、これは若い裕基くんハムレットだからそう思ったっぽく
もっとオトナな役者さんが演じたら感じ方違う気がします。
父を殺された仇は討ててるしデンマーク王になっちゃう
なんだかよくわからないけれどラッキー☆なフォーンティンブラスとか
いつも面倒な事を引き受けさせられてしまうホレイシオとか
本心がよくわからない母ガートルード
・・・母っていうよりも序盤は「女」だよね、この人。
他にも旅芸人一座とか笑いどころな墓守ふたりとか
それぞれ個の物語があって印象に残る言葉があって
・・・あぁそっか。
なんでこんなにこの話が長く愛されて上演されているのかが
なんとなくわかった気がする。
劇始めと終わりに 「生きてる?」 「死んでる」
「生きるべきか、死ぬべきか・・・それが問題だ」
「殺して天国に行かせるのか、 生かして罪に苛ませるのか」
観た人によって、いろいろ解釈違うんだろうな。