1人では生きては行けないのだから・・・ | 鬼ですけど…それが何か?

鬼ですけど…それが何か?

振付師KAZUMI-BOYのブログ


『毎クラス受けに来て、クラスの前後に顔を合わせているんだから、『おはようございます』『お疲れ様でした』くらいの当たり前な挨拶くらいしたらどうだい(´Д`)?』

以前、こんな注意を促した生徒がいる。

普通に会話が出来る相手もある様だが、私に対しては、一切、口をきかない。

それでも、クラスには来る・・・と言う、何とも理解し難い態度に、業を煮やした私が、そう言ったのであった。

以来、ほんの何度かは、蚊の鳴く様な声で・・・

おはようございます・・・

・・・と、挨拶をして来たのだが、最近はまた、貝さながらである。


ある時のクラスで、その生徒が腰を動かす際に肩や背中がブレるので、後ろから肩を押さえた事があったのだが、私が肩から手を離した即座に、その生徒は自分の肩を払う動作をした。

まるで、汚ないものが触れたかの様な仕草であった。

私は唖然とし、以来、その生徒には何のコレクション(注意)もしないと決めた。


その生徒なりに、日々、色々と努力めいた事を重ね、上手くなろうとしているらしい事は窺い知れるが、残念ながら、結果は一向に出ていない。

職にも就いているらしいので、別段ダンサーを目指している訳でもないのだろうが、今のままでは、いくらクラスを受けた所で、微塵の上達も見込めないだろう。

クラス終了後、みんなが手分けして、スタジオにモップがけをするのだが、その生徒がモップがけをする姿を、私は1度も見た事が無い。

『私は金を払って、クラスを受けているのだ。何故にモップがけをせねばならないのか?』

・・・とでも思っているのかも知れない(判らないが・・・)。

そう思われても仕方がないくらいの態度・・・。


芸事を学ぶ以前に、人としての道徳を学んで来い!と言いたい。


ダンスを習いに来る人達の中には、本当に色んな人達がいるが、礼儀、常識に欠けた輩も、残念ながら多い。

好きなダンスを学ぶ事で、自分に欠けた部分をも学んで欲しいと思うが、残念な人は、残念ながら変わらない。

従って、ダンスの上達も見込めない訳である。

せめて挨拶!!

最低限の事であろう。

注意を受けてなお、それすら身に付かないならば、長い人生の中、本人にとって、『嫌な事』『辛い事』『居心地の悪い事』は、増えて行く一方だろう。




綺麗な夜景を観ても、感動すらしない人間に近づいて行くかも知れない。


己を律する事は確かに難しいが、世の中・・・

決して1人で生きて行く事は出来ないのだから、残念な考え、残念な行動は、少しずつでも、直して行くべきである。