執筆再開のニューヨーク物語である。
物語もそろそろ終焉間近であるが、この後『私』は帰国の理由が分からなくなってしまうのである。
ニューヨークに来るには目的があり、それは見事に夢叶った訳だが、そこに至るまでに、私は目的以外の『貴重』で『大切』なものを幾つも手に入れていた。
ダニエルのショーに出る事、その為の努力に一心不乱だった『私』は、その事に気づいていなかった。
その大切なものの一つに、ジョディーとの生活があった。
別に恋愛関係にあった訳ではない。
むしろ姉弟の関係に限りなく近い間柄だった私達。
この後、物語の中の『私』は大いに悩む事になるのである。
さて・・・・
昨年の11月の終わりに、私がダンスを始めたばかりの頃のお仲間達と同窓会があった。※http://ameblo.jp/kazumi-boy/entry-11413486116.html ←この記事参照の事。
その時のメンバーのお一人Kさんが、なんと!当時、ニューヨークから届いた私の手紙を大切に保管してくれていた。
「ええー!!こんな昔の手紙を持っててくれたんですかぁー!?」
「当たり前じゃん!!」
「読んでもいい?」
「あはは!勿論!」
と言う訳で私は、ニューヨーク時代の『私』がKさんに宛てた手紙を読ませて貰った・・・・。
そこには、今現在執筆中の「ニューヨーク物語」の内容とピッタリとリンクした事が書いてあった。
現在の私が、記憶を頼りに『過去』として書いている事が、その手紙の中では『過去の私』が『現在』として書かれている。
とても不思議・・・
いや・・・なんとも言えない思いがした。
手紙の中で当時の私が、今正に「ニューヨーク物語」を生きていた。
「なんか・・・涙出そ・・・」
そう言って、Kさんに手紙をお返しする。
「ブログのニューヨーク物語読んでるとさ、この手紙の中の事が忠実に書かれててビックリしちゃう!」
私の体感記憶は間違っていなかった(笑)!!
あまりに懐かしく、あまりに愛しい手紙であった。
裏を返すと、この様に↑当時の住所が。
Kさん!改めてお礼を申します!
当時の『私』に再会させてくれて、本当に嬉しかったです!
こうして、大切に二十年以上も、私からの手紙を大切に保管していて下さって・・・。
心から感謝致します。
ニューヨークへも、もう何年も行ってないなぁ・・・。
いつの日かまた、この14丁目のアパートを訪ねる事があるだろうか?