花屋の敵 | 鬼ですけど…それが何か?

鬼ですけど…それが何か?

振付師KAZUMI-BOYのブログ


もう何年も・・・


『誰かに贈る花は此処で!』と決めている、近所の花屋『ノエル』さん。


いつも素晴らしいフラワーアレンジメントをしてくれる。


この『ノエル』のご主人の和田さん(ご婦人である)は、ヒロくんトコの常連さんでもあり、Pin Panの店先を飾る花々の殆んどが『ノエル』の花である。


ショウコさんは『ノエル』の常連さん、と言う訳である。



私がこの夏に咲かせた『琉球アサガオ』は、和田さんに頂いたものである。




昨夜、和田さんとたまたまPin Panで一緒になった。


私は琉球アサガオが無事に咲いた事を、まだ和田さんに伝えていなかった事を思い出し、その場で私のブログに掲載したアサガオを彼女に見せた。



「ほら!こんな風に咲いたよ!」


「あら~!!綺麗!!!上手に咲かせたわね!」


「いや・・・別に・・・水やってただけだよ(^_^;)?」


すると和田さん、真顔でこう言った。


「やっぱり、あなたには、花を綺麗に咲かせるセンスがあるのよ!」


「はぁ!!??」



実は以前、やはり和田さんの所で買った『ミニシクラメン』が一年中咲いていた事があったのだが、その事を和田さんに報告した際に・・・



「そんな話、滅多に聞かないわ。シクラメンが一年間咲き続けるなんて!」



と驚かれ、さらに私が・・・



「あとさ・・・和田さんから買った竹も花が咲いた事あるよ・・」



「!?」



「ホントだよ!」



「そんな事、聞いた事ない!」



「ホントだよ!でも、水やってただけだよ。」



この時、彼女はこう続けた。



「植物って言うのはね、一緒に暮らしている人のパワーを吸い込むのよ。だからね、変な話だけど、生命力の弱い人って、すぐに花を枯らすの。長年花屋やってるとね、色んな話も聞くし、色んな事を見るのよ。貴方はきっと、一緒に暮らしている草木にパワーを与えているんだわ。あとね・・・植物と上手に付き合うセンスがあるんだわ、きっと。」



私は、俄に信じ難いものを感じたが、その時は『そんなモンかいなぁ?』くらいに思っていたのである。



昨夜、和田さんにアサガオの写真を見せた後、和田さんは暫し熱弁をふるった。



「あなたもショウコちゃんも、花を咲かせる才能があるのよ!同じものを売って、同じ様に育てても花を咲かす事が出来ない人もいるの!」



私とショウコさんは顔を見合わせた。



「気の毒だなぁ・・・って思う人もいるのよ。」



和田さんの話によれば・・・・


お客さんの中には、花に関する知識も経験も豊富であるにも関わらず、花を咲かせる事が出来ない人もいる・・・と言うのだ。



「どんなに一生懸命世話してもさ・・・葉っぱだけ咲かして終わりって人もいるのよ。」



そっちの方が信じられない私・・・・。



「だからさ・・・アンタ達みたいな人達はね・・・花屋からすると敵なのよ!」



再び顔を見合わせる私とショウコさん。



「だってさ・・・たった2~300円の鉢植えやら花をよ?何年も上手に咲かされてみてよ?こっちは商売上がったりよ?」



私とショウコさんは大笑い!



「つまり・・・『さっさと枯らして、次を買いに来い!』って事(笑)?」



と私。



「まぁね・・・・裏話的にはそういう事よ・・・」



と和田さん。




私は、今日まで生きて来て・・・



花屋さんの敵になるとは、思いもしなかった(笑)!!!



そう言えば・・・・


和田さんから買ったミニシクラメン、もう10年目かな・・・?




次回は、部屋の中ですくすく育っている観葉植物達をご紹介しようヽ(^。^)ノ