好き嫌いの話① | 鬼ですけど…それが何か?

鬼ですけど…それが何か?

振付師KAZUMI-BOYのブログ

食べ物の好き嫌いが無い…
とプロフィールに書いている私。
実は嫌いな物がある…。
では何故、プロフィールに書いていないか?と言うと、私はそれ等を『食べ物』と見なしていないからだ。
ちなみに私は、それ等を食べた事が無いし、一生涯口にはしない筈である。
それ等とは…
『イナゴの佃煮』と『シャコ』である…。
私は虫が苦手である…。
特に、バッタや蝉、カマキリやゴキブリ、海で見掛けるフナムシなどは、見る事すらゴメンである。
それを喰う?
あり得ない…。
実を申せば、ロブスターやザリガニ、蟹などの甲殻類も、私には虫に見えるので、あまり好んでは食べない。
旨いとは思うが、別に食べなくとも良い。
前振りが長くなったが、私は幼少期、好き嫌いが多く、野菜に至っては殆どが苦手であった。
辛うじて食べられた野菜はレタスとトマト。
あとはみんな嫌いであった。
そんな私が、好き嫌いを克服した今も尚、忘れられない弁当がある。
炒めた玉葱を見る度に思い出すのだが、それは母がこさえた弁当であった。
私が幼稚園生だった時の弁当だ…。
ある日幼い私が、弁当の時間に弁当箱の蓋を開けると、とても艶やかな白飯とおかず(この時のおかずが何であったか?は全く記憶に無い!)が目に入った。
当時の私は白いご飯が好物だったので、早速その、艶やかなご飯を口に運んだ…
!!!!!!!!!!!!!!!?
私はそれを吐き出し、泣き出した。
慌てた先生が私に声をかける。
先生:『どうしたの!?
私:『これ…ご飯じゃない』
先生が私の弁当箱を覗き込んだ。
『アラ、玉葱のソテーね』
母は、細かくみじん切りにした玉葱をバターでソテーし、白飯の上に敷き詰めたのである。
『玉葱、嫌い?』
この、先生の一言が引き金となり、私は号泣した。
玉葱に号泣した訳では無い。
幼い私は、母に騙され、裏切られた気持ちに苛まれてしまったのである。
『嫌いな玉葱を、事もあろうか、好物の白いご飯に見せ掛けた!』
と判断したのである。
先生は
『お母さんが一生懸命作ってくれたのよ?ホラ、甘くて美味しいわ!』
と、私を慰めようとしたが、私の号泣は止まらなかった。
甘かろうが辛かろうが、玉葱は玉葱であり、白飯に成り済ますなど言語道断!と言う訳で、好物の白いご飯を汚されたばかりか、私を騙そうとした!
これが、どうして泣き止む事が出来ようか!?
結局、先生に寄って、玉葱のソテーは全て平らげられたが、私はその後食欲をすっかり奪われ、その弁当に手をつけられなかった。
子を持つ世の母親達の苦労など、察する筈も無い、当時の幼き私であった(爆)。
今…
料理好きの私が、当時の若き我が母に物申す。
『ママさんよぉ…どうせ、嫌いな玉葱喰わそうってぇなら、せめてケチャップ味の炒飯くらいにはしてやんなよ鬼ですけど…それが何か?-1FL0382.gif鬼ですけど…それが何か?-DIMG0020.gif
チャンチャン鬼ですけど…それが何か?-1FL0507.gif