母 | 鬼ですけど…それが何か?

鬼ですけど…それが何か?

振付師KAZUMI-BOYのブログ

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ケンポーとナップの母、ニオ(Neo)である。
数年前…25年と言う、寿命を遥かに越えた人生(猫生か?)を全うし、アチラへ旅立った鬼ですけど…それが何か?-DIMG0121.gif
人間の年齢に換算すると、約120歳と言われて、飼い主もビックリ( ̄□ ̄;)!!
正に『化け猫』の域である。
世が世なら、夜な夜な行灯の油を舐めて居なければならない…汗
身体は小さいが、非常に賢い女であった。
ウチに住み着く前、彼女は野良であったが、人慣れしており、明らかに飼い猫であった様子が伺えた。
当時私は、新宿御苑の裏門(千駄ヶ谷門)付近に住んでいたのだが、この界隈、飼い猫も野良猫も多く、それぞれにテリトリーもハッキリしていた。
各路地に寄って、出会う猫達が決まっていた。
ある日、ひょっこりと現れたニオ…。
『見ない顔だね、どっから来たの?』
話し掛けているウチに、すっかりなついてしまい、ウチの子になった。
私にとって初猫であった。
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(↑ニオとケンポーお昼寝)
彼女は勝手にサッシの鍵を外し、両手(正確には前足)で開けて表に出ていく。
トイレは一回で覚えた。
玄関の開け方も覚えていたらしいのだが、猫手ではドアノブを回す事が出来ずに悔しがっていた(笑)。
※一番古いスタイルの丸いドアノブだった。
晩年、彼女はボケてしまい、世話も大変だった。
足腰も弱り、トイレも儘ならなくなり、仕方なく私は彼女にオムツを着けた。
朝起きると、まず彼女のオムツを替える。
帰宅すると、最初に彼女のオムツを替える。
こうした日々が続いた。
彼女の死期が近づいたある日、私は彼女を入浴させた。
普段なら嫌がる入浴も、終始気持ち良さそうにしていた。
肉が全て削げ落ちて、毛皮と骨だけの身体を丁寧に洗ってやった。
ボケてしまいはしたが、最後まで気丈な猫であった。