逢えた | ダメダラの日々・・・ループし続ける病気との闘い

逢えた

彼はいつも通り

「おはよう」とLINEして来たから


「今日はジブリ展」と伝えたら

「気をつけてね」と返ってきて


「さすがに車で行くよ」と言ったら

「それでもだよ」と言ってくれたから


「ありがとう。〇〇もね」と送ったあと


「午後から休みになるかも」と

LINEが来てたんだけれど


電波が悪く返信が遅れた。


「楽しんで」の返信で

「もう見終わった」と返したら


彼が「寂しくてさー」と。


そんな事、普段言わないのに

どうしたんだろうと思って

「会う?」と聞いて


会うことが決まった。


いつもは彼が先にホテルに入ってるが

今日は私が初めて先にホテルに入る。


部屋番号を教えて


湯船にお湯を張って


ほどなくして彼が到着。


「ホントごめん!」彼が謝りながら

痛いくらい強く

私を抱きしめる。


ホテル代割り勘しようと言うから

「いつも出してもらってるから」と

頑固として受け取らなかった。


抱き合いながら

「なんで寂しいの?」と聞いてみた。


彼は「仕事ばかりで、まともに睡眠時間ないし

楽しみがない。ポケモンもなんかイマイチ」と。


仕事して疲れて帰って

ゲームする時間もなくて

また仕事の繰り返しが

「もう駄目だ、死ぬかもしれない」とまで

思ってると。


「楽しみがない」のは

とてもモチベーションが上がらないだろう。


他の誰かに任せられないのか?聞いたけど

出来るやつが居ないと言う。


人に癒しを与える仕事してるのに

自分がボロボロになってたらダメじゃんと

手を繋ぎながら話をした。


「俺、もう駄目だって何度も思う」と言って

私の肩に頭を乗せて

「ちょっとだけこのまま」と手を繋いで

ソファでくつろいだ。


仕事が忙しいせいで

彼は完全に体力は落ちてるし

持久力も落ちてる


「満足させてあげられなくてごめんね」と

言うから

「全然、満足してるよ」と答えた。


「でも今日会えて良かったわ何か救われた」と

彼が言う。


そういう存在でいられる事に

私も救われる。