人生最期の日に会いたい人は | ダメダラの日々・・・ループし続ける病気との闘い

人生最期の日に会いたい人は

Netflixで

「First Love 初恋」を観た。


主演は佐藤健と満島ひかり


ストーリーは過去と現在を行き来する仕立て。


物語の中で

私が心に残ったセリフ


晴道と也英が砂浜を手を繋ぎながら

晴道が言った言葉

人が一生のうちに何かしらの接点を持つ人と

出会う確率は20万分の1なんだって。

ちょっと顔見知りの奴ってなると200万分の1。

そっから親しくなるのは2000万分の1。

ダチって呼べるのが2億分の1。

で、親友はさらに20億分の1!

そんで、最愛の人と出会うってなるとその確率は60億分の1になるわけ


そう言って晴道が砂浜に書いた

分数の「1」のところに2人で寄り添って座るシーン。


その時、也英が

お父さんとお母さんが出会って私が産まれて来る確率も考えたら…」と言うんだけど


本当にその「確率」まで含めたら

「運命の出逢い」って奇跡に近いと思う。




也英が息子の綴に言うセリフ


親の期待に応えようとしなくていいから

綴には自分で選び取ったものを信じる権利がある。

それが間違いでも失敗でも

人生にとってはなにかしらの意味があるから



これは「共感」したセリフ。


私も子供たちに思ってる言葉。

子供の道を親が決めたら絶対駄目。




躊躇ってる也英に投げかけられたセリフ


前を向け息を吸って前進しろ、傷ついたってみっともなくたって人生は飛び込まなくちゃ


胸がギュッってなった。


大人になるほど、自分を「保身」しがち。

「好き」って気持ちを伝えて傷つくなら

胸にしまって温めていた方が良い。


誰かに背中を押されることで踏み出せることもある。



晴道が婚約者の恒美から問われるセリフ

問題です!あなたは勇敢なハンターで、ある日野生の熊を追っていて誤って仲間のハンターに撃たれてしまいました。駆けつけた医者はもう、長くないと言う。あなたが最後に会いたいのは誰?」と聞かれて


晴道は「ごめんなさい、恒美じゃないです 」と答えるシーン。


意気投合して付き合い始めて数年

「結婚」目前にしてまでも

(ここは恒美の気持ちが焦って結婚へ話を進めていたのだけど)

晴道は「也英」との運命の出逢いを消せなくて


複雑な心境が描かれてて

「嘘が付けない真っ直ぐな男」である事を証明したシーンだと思う。




綴が晴道から貰ってきたCDプレーヤーを

聴いてる横に也英が座って

イヤフォンを耳にして曲を聴いた瞬間に

失われていた大切な過去が蘇ったシーン

(過去と現在が一気に混ざって繋がった)は

鳥肌が立ったと同時に涙が溢れた。



「恋愛ラブストーリー」だけど

「王道」より更に上を行く作品だったと思う。


作中が現代と重ねてあったりして

変に脚色されてなかったからかもしれない。



自分を重ねてしまう部分もあったりしたし


誰かに

「人生の最期に逢いたい人は誰?」と聞かれたら


聞いてきた相手が誰であっても

私は、心の奥底に居る「王子様」と答えるだろう。


それだけ

私の人生に影響を与えた人。


それだけ

私の心を鷲掴みして離さない人。