愛のバラードってか | 奇は奇術師の奇

愛のバラードってか

作曲家大野雄二さんと言うと、

やはりルパン三世のセカンドシーズン以降の

音楽が思い浮かべられるのだけども、

やはり傑作は

『犬神家の一族』(市川崑/監督1976年角川)の

『愛のバラード』

これに尽きるのだね。

 

 

 

映画のオープニング後、

いきなりのタイトルバックにかかると、

これから始まる惨劇のオドロオドロしさを表しているように聞こえる。

どこが『愛のバラード』やねん!と、突っ込みたくなるが、

 

これが映画のエンディングになって、

悲しすぎる事件の真相が明かされた後、金田一との別れにかかると、

まさに、『愛のバラード』になるのだなあ。

 

みんな言うけども、私も、猿蔵が珠代に言う

「あの人のこと 忘れられない」

で、涙腺緩んでしまったあ。

 

 

角川映画第一弾!

市川崑初横溝正史現作!

石坂浩二初金田一!

 

日本家屋の独特の陰影と、超豪華な俳優陣!

日本映画の衰退期に燦然と現れた傑作。

何度見ても良いのだなあ。