『恐竜・怪鳥の伝説』でトラウマに | 奇は奇術師の奇

『恐竜・怪鳥の伝説』でトラウマに

子供の頃は、テレビで映画紹介番組ってよくやっていた。

その際、通常の予告編ではない映像を流していた。

 

それで、たまたま観て、恐ろしくてトラウマになったのが、

『惑星ソラリス』(アンドレィ・タルコフスキー監督 1972年 ソ連)の

カプセルに偽の奥さんを乗せて軌道上に打ち上げるシーンと、

液体酸素を飲んで自殺した偽の奥さんが生き返るシーン。

奥さん役のナタリヤ・ボンダルチュクが無茶苦茶美人だったので、

余計に恐ろしかった。

 

そして、もう1本が

東映が70年代に『ジョーズ』(スピルバーグ監督 1975年 米)のヒットに肖って、

動物パニックもの+恐竜(?)ものとして製作した

『恐竜・怪鳥の伝説』(倉田準二監督 1977年 東映)だ。

当時のこのようなポスターのイラスト は、

本編よりも300%迫力増しなのだなあ。

 

富士山の火山活動の影響で、西湖にプレシオサウルス、樹海に

ランフォリンクスが現れて、2匹は果てし無い闘争へとなだれ込む。

東宝の円谷特撮とは一味も二味も違う胡散臭い特撮が魅力。

あの大橋史典造形の恐竜が可愛い。実写版ドカベンとの併映も凄まじい。

 

現代では、プレシオサウルスは恐竜とは呼ばないことになってるけど、

当時はそんなこと言ってなかったのだ。

 

この中盤。ヒロインの助手の女子大生がボートに乗っていたところ、

湖面から顔を出したプレシオサウルス(実物大頭部造形物)に、

下半身をくわえられて、吊り下げられ、弄ばれるる。

というおぞましい(当時としては)シーンがあるが、

それをテレビで放送するものだから、

いくら怪獣好きの私でも、震え上がったのである。

以後、海や湖、深いところが怖い。深海恐怖症になってしまったあ。

 

それだけではなくて、

この映画にはあの、諸口あきら氏が出ているの。

カントリーは全く聞かないが、中学生時代KBS京都でやっていた

深夜ラジオ番組『日本列島ズバリリクエスト』の

DJとしては私たち世代にはとても馴染みがあったのだ。

ストリーとはほぼ関わらないけどね。

 

当時、第二次怪獣ブームも下火になり、

ゴジラもお休みに入っていて、恐竜映画といえども

特撮が作られるのが嬉しかった。

 

そんな本作、2月9日まで、

東映シアターオンラインで、限定無料公開

70年代の時代の息吹と東映特撮の醍醐味を心して観よう!!!
 
来週月曜はこれ、
雪だってかあ。