『すぐ死ぬんだから』 | 日々の徒然

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日常の記録帳

いや〜これは面白かった!





主人公は78才の女性。メイクもファッションも頑張っていて、銀座を歩いているとシニア向けファッション誌に載るスナップ写真を撮られるくらい洗練されている。



その足で同窓会に行くと、周りは「もう諦めちゃった人」ばかり。身体の線が出ないゆるゆるのチュニックとか、年寄りに見えるループタイ、そして男も女も薄くなった頭髪を隠すために一様に安っぽい帽子を被り、リュックを背負って歩いている…その姿はさながら虫だと滝汗



家業の酒屋は息子夫婦に譲り、自分は夫と悠々自適な生活。夫に愛され、おしゃれを楽しみ、可愛い孫もいる。



その夫が急死してから、物語がグングン思いもよらぬ方向に進んで行くのだけど、終始毒の強い本音が語られていて、面白いのなんの。



文章もユーモアがあってリズミカルでスピード感があって、愉快爽快‼️



ウィッグを被ってファッションで偽装しているが、偽装も続ければ偽装でなくなる。

外見が内面に作用する。

そんなことが小難しくなくあっけらかんと書かれていて、本当に面白くて気持ちが明るくなる📕でした。