怖い本を読んでしまいました
主人公の女性は、東京で華々しく活躍していたが、会社のスキャンダルに巻き込まれる。それまでチヤホヤしていたメディアに手の平を返されてあることないことを書かれ、表に出られなくなる。
地元に帰り、身を隠すように深夜の惣菜工場で働き始める。
そこでは、主人公が東京で生活している頃に良くランチに行っていた、オーガニックコーヒー店で出しているカップサラダを作っていた。
その工場で一緒に働く、「研修生」という名目で低賃金長時間労働をさせられる海外派遣労働者のこと。
農業以外に産業がなく、誘致した大企業という政治的・経済的な強者に依存するしかない地方都市の在り方。
安心・安全の農作物を作るのにエスカレートしていくハイテク農場の気味悪さ。
安心で安全なものを食べたい。だけど、簡単に食べられなきゃ嫌だし、虫が付いてちゃ嫌!
ハイテク農場のエスカレートを産むのは消費者だったりもしている。。。
安心で安全、美味しくて簡単なものを‼︎というのは虫が良すぎるのかもしれない。
登場人物の一人の栄養士の女性のセリフ。
「一日に多品目を食べる必要はない。世界中からエネルギーを掛けて輸送されてきたもの、エネルギーを使って育てた季節外れのものは必要ない。旬のものを食べることで、一年を通じて自然にバランスが取れる」
「出来合いの惣菜を買うのをやめよう。カット野菜やレトルト調味料を使うのをやめよう。皿数など少なくて良いし、手の込んだ飾り付けもいらない」
なるほど!うんうん、そうだ、そうしよう!と思ったのに。
昨日スーパーに行ったら、
ナスが安かった→旬ではないし遠く高知県から輸送されてきたもの
麻婆茄子を作った→鶏がらスープの素を使った
…
売れる、からスーパーは仕入れるんだよね。
買う方が、変えなくちゃね。
とりあえず、「地産地消」コーナーから野菜買おうかな。