『緋の河』で桜木紫乃さんの本をもっと読んでみたくなり、借りたのが「裸の華』です。
舞台上で怪我をして現役を引退したストリッパーが、故郷の札幌に帰り、バー&ダンスシアターを開く。そこで雇った若い女性ダンサーの才能に惚れ、どう輝かせるか、試行錯誤しながら育てていくうちに、自身の心も身体も癒されて、再生していくという話。
自分以外の人のために心血を注ぐと、自動的に自分自身が癒されるって、こういうことなのかなーと。
エゴなく見返りを期待せず、相手のことを思ってする行動は、相手が輝く程に自分も満足して癒される、というような。
ん?もしかして母親ってこうなんですかね。
しかし、読み終わってちょっと違和感。
『緋の河』の続編『孤蝶の城』の本の帯を見て、その原因が分かりました。
帯には『新宿鮫』作者の大沢在昌氏が紹介文を書かれていて、私の違和感は新宿鮫を読んだ時のと同じかも、と。
主人公、カッコ良過ぎなんじゃないかという違和感でした。潔過ぎ〜。