娘たちへの備忘録
先月、ピンクの薔薇の手刺繍がしてある、フランス製のテーブルクロスとナプキンを購入したので、
ヴァレンタインのチョコレートで、マリー・アントワネット (プチトリアノンやアモーには行きました) をイメージしたテーブルコーデにしてみようかな、、とテーブルでシミュレーションしていたのですが、溶連菌感染症で体力がなく、ひと月以上撃沈。
すっかりやる気が失せ「何とか春のうちに画像が撮れたら...」と思っていましたら、、
色使いが個性的な刺繍
ハート形に折ってみました
マリー・アントワネットは
刺繍をするのが大好きで得意だったそう
♡一番下に作品の画像をアップしています
M・アントワネットのゴージャスな寝室で、高貴な身分の女官や侍女が、朝の着替えを手助けする際、手袋をプレゼンするために使用されていた、
台座付きの、オーヴァルのプラトー (盆 / トレイ) を、目にしました。
《M・Aの手袋と言われる / Les gants》
Paire de gants dits de Marie-Antoinette
1780-1790年頃 作者不詳
子ヤギの皮&絹
長さ45cm 幅14.5cm
ヴェルサイユ宮殿美術館所蔵
1970年 John Fowler氏より寄贈
《色 / まだらなペールブルー》
色名 / Bleu pâle granité (グラニテ / 花崗岩)
グラニテとは花崗岩のような
「斑点模様 ・ 粒状模様」の意
氷菓の粒々のグラニテも同じ単語
手袋の甲の部分は
🌿 青 白 ピンク 緑色を使用した葉の装飾
手首には
白テン(オコジョ) に見せかけた装飾
Décor d'hermine en trompe l'oeil au poignet
仏革命の1789年 エルコー卿の夫人
スーザン-トレイシー・ケックに下賜
夫 Francis Wemyss-Charteris, Lord Elcho1749-1808
夫の父 Sir Francis Wemyss-Charteris1723-1808
夫の伯父 David Wemyss, Lord Elcho1721-1787 は
1746年3月仏に亡命「ルイ15世の下で大佐」だった
↓
《手袋をプレゼンするためのプラトー》
Présentoir à gants / Plateau ovale
横幅34cm 縦26.1cm 高さ8.5cm
ヴェルサイユ宮殿美術館所蔵
1955年 Niel 伯爵夫妻より寄贈
画像の、
オーヴァルのプラトー (Plateau ovale またはSalva サルヴァ / フランス国立美術館連合 RMN-Grand Palais による名称) には、
何やら、可愛らしいキューピッド? 天使?が見えます。👼
デザインの意図が全く分からなかったのですが、サイトの詳細を自動翻訳(意味不明な訳も多い) して読みますと、
「ギリシャ神話の神、ヒュメナイオス (仏語 / Hymen イーメン)」 を題材にしたもので、
1770年5月16日の、王太子(後のルイ16世) と、M・アントワネットの、
「結婚の寓意(アレゴリー)」 が、ハンドエングレービングされていることが分かりました。
《台座の上に彫刻されたオーヴァルのプラトー》
Plateau ovale chantourné sur piédouche
ギリシャ神話の神ヒュメナイオスが
松明を持っていますね🔥
画像を観ますと、松明(たいまつ / トーチ) を持ったヒュメナイオスが、ある二人 (不明) の結婚を取り仕切っています。
家柄は良くないヒュメナイオスですが、驚異的な美貌の持ち主で、華やかな色の衣をまとい、花環をかぶった有翼の若者の姿で描かれます。
エロテス (エロスの複数形) と呼ばれる、人間の愛や性に携わる下級神の一柱ですが、
結婚を司る大女神ヘラの随神 (アフロディーテの従者とも) として、煌めく松明を携えて参列。先頭に立って歌いながら、花嫁行列を導くのだそう。🔥
しかしながら 「不吉な婚礼には、姿を見せないか、消えかけた松明を抱えて、暗い表情で黙っているだけ」 だそうなのです。悲しい...
《Fait par ? Michel Rauner à Augsbourg》
18世紀
Michel Rauner 作
🇩🇪 アウクスブルグ (バイエルン州)
John-Wilhelm Dommann 1717-178 orfèvre
サイトには二人の名前が記載されています
エングレービングしたのはどちら?
名前の記載があるMichel Rauner?
《1807年 結婚記念硬貨》
キューピッド&ヒュメナイオス(右)
ヴェストファーレンの国王だった
ナポレオンの末弟(三男) ジェロームと
ヴュルテンベルク王国の
カタリーナ・フォン・ヴュルテンベルク王女との
二度目の結婚を祝した記念硬貨
カタリーナが亡くなったため三度結婚しますが
彼女との子どもの子孫がボナパルト家を継承
2019年10月
ジャン-クリストフ・ナポレオン-ボナパルト公は
ハプスブルク家の末裔の令嬢と結婚(長男誕生)
《キューピッドとプシュケの結婚 183×118cm》
🇮🇹 ポンペオ―ジローラモ・バトーニ 1756年作
Gemäldegalerie 絵画館(絵画ギャラリー)所蔵
Staatliche Museen zu Berlin 🇩🇪
松明を持ったヒュメナイオスが
愛の神エロスとその妻プシュケーの
結婚式を取り仕切っています🔥
訂正すべき点があるかと存じますので
ご教示いただきますと幸いです
ヒュメナイオスはアフロディーテの従者の一柱
ガストン・ニエル伯爵?が寄贈
「ニエル賞」フランス馬種改良奨励協会に貢献
スーザン-トレイシー・ケック
M・アントワネットによる刺繍1788年頃
「古代エジプトに由来する装飾の趣味もあり、刺繍が
大好きで得意だった」。作品も残されています。
Tapis dit de Marie-Antoinette 2枚
最晩年の M・アントワネットと、大変仲が良かった義妹
マダム・エリザベツ(信仰心が篤く独身を選んだ)とが、
チュイルリー宮殿の、玉座の間に飾るための絨毯を、
織師で刺繍職人のデュビュコワ姉妹が提供した、何枚かの
方形の基布に、クロスステッチ刺繍をした。非常に簡素な
図柄のバラやマーガレット・エゾギク・ヒルガオなどの
無数の花々が刺繍された基布は、王政復古になってよう
やく2枚の大きな絨毯に仕上げられた。リネン・羊毛・絹
1791-1793年 417×641cm ヴェルサイユ宮殿美術館蔵