3.11に思うこと | 渡辺河童のコレクションルーム

渡辺河童のコレクションルーム

漫画家+いろいろデザイナー渡辺河童の日記


 
おはこんばんちわ。
渡辺河童です。

3/12になってしまいましたが、3.11の復興支援に描いた絵をアップしておきます。

 

今やもう連載も持ってない漫画家の端くれで・・・でも、Jコミさんで過去作品の単行本出してもらってるし、一応雑誌でプロデビューしたヤツなので・・・なんの力もないのかもしれませんが、誰かが少しでも笑顔になれたらいいなーという気持ちを込めて描きました。

んでもって、3.11に思うことを少し。

この絵は昨日の3/11に「黙祷」という言葉と共にTwitterにアップしたんですが、その後のtwitterをあちこち見ていて、「黙祷」するか否かで議論があるのを目にしました。

twitterに黙祷と書くか否かで議論があること自体が、今のみんなの状況が「平和」なんだと思いましたよ。

別に書かなくても、心の中で黙祷する人もいるでしょう、仕事でその時間に黙祷できない方もいるでしょう。書ける人だけ書けばいい。書きたい人だけ書けばいい。

書かない事をバッシングする余裕があるってことなんですよね。
平和ボケっていうのかな。

本当の被災者の方はそんな事願ってないと思うんです。

さすがに、「黙祷時間に違うことしてる俺ドヤァw」的な書き込みはため息が出ましたが、その人が本当に考えてないのかどうかは、実は判断できないんですよね。現実を見たくなくて違う書き込みヒャッハーな方々も存在してるってことなんです。それも理解したいと思います。

twitterは、誰がどんな書き込みをしてもいい(犯罪行為とかバカッターはこの際置いておいて)とは思いますが、ちょっとだけ思う事は、受け取る人の感情に少しでも「配慮」をした方がいいと思うんです。

配慮。ほんの少しの、配慮。
このさじ加減、実は結構難しい。

twitterは基本的に公共の場であります。
気付いていない人が多いですが、鍵付きでない限り世界発信の場です。

私のフォロワーさんにもお友達や家族、親戚などがまだ行方不明の方がいらっしゃいましたし、配慮って本当に必要だと思うんですよね。

ただ、過度な配慮は必要ないと思うんです。3/11がお誕生日だったり、結婚記念日だったり、なにかの記念日な方もいるでしょうし、それを自粛するほどまで配慮しろ!とは、被災地の方は思っていないと思うんです。

発信する側も受け取る側も、ほんの少しの配慮で違った見方ができます。

twitterでの書き込みひとつひとつで怒ったりしていたら身が持ちませんし、違う書き込みをしているからって、一概に「震災を考えてない」とは言い切れません。

本当に苦しいから「twitterぐらい違うことをつぶやいていたい」って方も確実にいるってことも覚えておかないといけないと思っています。

難しいですよね。
人間ってその時の感情にもよって言葉の受け取り方も違うでしょうし。

議論するのも人の性ですが、こうしたお互いの配慮って大事ですよね。

人と接する時に、許し合える大きな気持ちを持っていられたらいいなぁと思います。いつもいつもできる程人間の器は大きくないんですが、3.11に少し思ったので書き残してみました。


少しでも平和が続きますように。

3.11の復興を心から応援しています。

渡辺河童